「ヘルシンキとコペンハーゲン」

「ヘルシンキ」
8月18日(月曜日)
朝、船室から外を見ると多少白波が立っている。風があるのだろうか?ちょっと横揺れもするようだ。空には厚い雲が幾重にも覆っている。これまで感じなかった揺れが左右にする。船独特の揺れだ。6時に目が覚めたが、ぐっすりと眠れた。肝心のWIFIが繋がらない。これだけが問題だった。まあ仕方ない。今日は午前中ヘルシンキ観光で午後からコペンハーゲンに移動だ。最後の訪問地だから帰国も迫ってきた。降り立った「ヘルシンキ」はすでに初秋だった。もう夏は去っていた。気温18度。フィンランドも高福祉国家で月収が平均3200ユーロで共働きが当たり前、所得税が28%の累進課税、消費税24%。アパートの暖房は集団暖房システムで月額一人当たり20ユーロの水道代込みだそうだ。まあ、物価的にはノールウェイやスウェーデンよりは若干安めだった。船は10時に着き、約3時間の市内観光だったが、余り見るところもなかった。この国、700年間スウェーデン王に、その後はロシア皇帝に支配されていた歴史があるらしい。北欧の他の国は所謂バイキングの末裔だが、フィンランド人は人種的にも言語的にも違うらしい。昼は波止場近くの市場の屋台でコーヒーとピロシキ(合わせて6ユーロ)を食べた。北欧諸国は、ノールウェイはEUに入っていない。スウェーデンとフィンランド及びデンマークはEUに加盟しているがスウェーデンとデンマークは独自通貨のクローネでフィンランドはユーロと非常に複雑で4つの通貨を準備しなくてはならないので面倒くさい旅だった。行き来は自由にできるのだけはEUに準じている訳だ。さて、フィンランドは人口約540万人でストックホルムが約60万人、100歳以上の人が400人いるというから、日本の人口比に比べてもかなり長寿の国だと言えよう。出生率の低下には悩んでいて子育て支援はかなり充実しているとのこと。国会議員は200人の定員でその内40%が女性議員だという女性先進国だ。保育園も完備していて待機児童はいないとのことだった。フィンランドといえば「サンタクロース」「ムーミン」が有名だ。どれも今回の旅では何も影響はなかったが、娘家族への土産は昨日ストックホルムのデパ地下で魚介類のペースト状のチューブ3本を買った。パンやスナック等につけて食べるものだという。パスタにもいいらしい。喜んでくれればいいが。

「コペンハーゲン」
空港から市内への道筋の途中のガソリンスタンドの値段を観たら、リッター160円程度と意外に安い。500mmのビールも900円程度でこれも安い。これまでのノールウェイやスウェーデンが高過ぎたのだろう。EUの他の国並がデンマークだと思う。スーパーに行ったら、牛ひれ肉が1kg9000円、豚肉が1kg3600円となっていた。意外に肉が高い。デンマークの最低賃金は時間2000円だというが、世界一税金の高い国だが、これまた高福祉国家。どれがいいのか?まあ日本にいると分からないというのが実感だ。観光地としては超有名な「人魚姫」(リトルマーメイド)には沢山の観光客が集まっていた。意外に小さな像だった。顔は今にも泣きだしそうな悲しそうな顔だった。それと鱗の部分が足首から先だけだったのも初めて知ったことだった。最後に「王宮」を訪れた。今日は皇太子夫妻は王宮にいるということだったが、女王陛下は不在とのこと。ここの観光客で一杯だが、コペンハーゲンの観るものといったらこれくらいしかないらしい。たった3時間の観光でした。あっという間に時間が経過し、北欧4か国の旅は終わってしまった。最後のフィンランドとデンマークは本当に駆け足だった。もう北欧は秋の気配が漂っていた。これで帰国したらまた暑い残暑が待っているかと思うとがっかりだ。デンマークも女性進出が盛んで、ヨーロッパで最初に女性参政権が付与された国で現在議員の三分の一は女性で首相も女性だそうだ。
以上、帰国早々更新しました。暑い東京に疲れ張っている勢古口です。

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