「現在のアメリカンフットボール」その2

「現在のアメリカンフットボール」その2
目から鱗だったが、センターがコールを出す話しの続きだ。基本のコールの出し方は、QBがハドルといってプレー前にオフェンスチームが集まって作戦伝達小会議とでもいおうか、今度はどのプレーを、どのタイミングで行うとQBが伝える。そしてボールの後に全員が並ぶ。QBはこの時「レディー、セット、  ハット、ハット、」と叫ぶ。この時のハットの何番目でスタートすることを決めておくから全員が一斉にスタートできる。これを従来のQBでなくセンターが行うというのだ。さて、アメリカンフットボールは元々、サッカーからラグビーが出来たように、アメリカに渡ったラグビーがアメリカンフットボールへと進化したものだ。ところが世界中では「フットボール」という名称が正式であって、今アメリカや日本で使われている「サッカー」という名称はマイナーな呼び方だ。ところがアメリカで「フットボール」と言えば国技でもある「アメリカンフットボール」である。そこで造語で「サッカー」ということにした。我々が現役だった40年以上前には我が母校のチームは一学年が10数名だった。ところが今母校の選手数は4学年で150名以上いる。サッカーやラグビーではグラウンドに入れる選手数に限りがある。ところがアメリカンフットボールにその制限はない。だから仮に大学4年間プレーしても一度も試合に出られなかったということは基本的にフットボールにはない。何度でも何人でも交代可能だからだ。先日世界一を決める「スーパーボウル」がアリゾナで行われた。その時のテレビの視聴率がアメリカでは49%を越えたというから、殆ど全ての米国人が観ていたということだ。それほど人気のフットボールなのだ。
ハワイで空港に向かう時、高速道路から丘の中腹に「ハワイ大学」の校舎が見えた。当日は「プロ・ボウル」の日だ。あの麓にある「アロハ・スタジアム」で行われるプロフットボールの頂点、オールスターのゲームだ。観たかったが仕方なく帰国した。

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