「オールド・ブリッジ」

「モステルのオールド・ブリッジ」
セルビア・モンテネグロの街「モステル」。嘗てここは独立戦争の最前線として各派が入り乱れて戦った場所だ。オールド・ブリッジもその被害にあい、一時は完全に破壊されたことは既に述べた。この橋の修復はこの戦争終結のシンボルでもあった。たった一日の砲撃でどこの誰がやったか分からない内に橋は破壊されてしまった。どの陣営がこの橋を落としたのか?今となっては分からない。写真の右上の山の上には大きな十字架が建てられている。勿論戦後のことだ。だからあちら側がキリスト教徒側だ。すると橋の左手側がイスラム教徒の陣営ということになる。橋を挟んで両陣営が睨み合い、砲撃しあった。そこに更に複雑にユーゴスラビア連邦軍が介入した訳だから訳が分からない。宗教と人種間の対立はこの国に深い爪痕を残してしまった。

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