「ブタペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」

『J REPORT 2020年2月第2週号』
「リタイアメント・ノート 11年8か月目」
「VOL.1146号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「ブタペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」
国立新美術館で開催中の「ブタペスト」絵画展に行ってきた。(写真:B2)B2
日本とハンガリーの外交関係解説150周年を記念して、ハンガリー最大の美術館であるブタペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展だ。ルネッサンスから20世紀初頭までの約400年の絵画、素描、彫刻の名品130点が一堂に会した。印象としては美しい女性の絵が多かった。パンフレットから紐解いていこう。
ティツィアーノ作「聖母子と聖パウロ」1540年頃油彩(写真:B3)B3
クロード・モネ作「トゥルーヴィルの防波堤、干潮」1870年油彩カンヴァス(写真:B4)B4
左は、エル・グレコ「聖ヤコブ」1600年頃、油彩カンヴァス(写真:B5)B5
右は、フランツ・クサーヴァー・メッサーシュミット作「性格表現の頭像 子どもじみた泣き顔」1771^1775年、鉛と鈴の合金
オーギュスト・ルノワール作「少女の胸像」1895燃油彩カンヴァス(写真:B6)B6
ムンカーチ・ミハーイ作「フランツ・リストの肖像」1886年油彩カンヴァス(写真:B7)B7
画家のミハーイと親交の厚かった音楽家のリストとが交互の作曲と肖像を送りあったというもの。
ヴァアリー・ヤーノシュ作「黄金時代」1989年油彩カンヴァス(写真:B8)B8
リップル・ローナイ・ヨージェフ作「赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん」1907年油彩厚紙(写真:B9)B9
クルト・シュヴィッタース作「メルツ(ボルトニクのために)」1922年コラージュ 紙(写真:B10)B10
シニェイ・メルシェ・パール作「紫のドレスの夫人」1874年油彩カンヴァス(写真:B1)B1
実に美しい女性だ。画家の妻だという。ハンガリーでも大人気の絵画だという。
ルカス・クラーナハ作「不釣り合いなカップル 老人と若い女」1522年油彩 板(写真:B11)B11
親しそうな老人に対して不似合いなカップルだが、女性の右手をよく見てみよう。実は老人の懐から財布を盗もうとしているのだ。皮肉めいた画題が作者の狙いだそうだ。
見逃したくない展覧会でした。