「茂木家美術館の北斎名品展」第11弾

「茂木家美術館の北斎名品展」第11弾
北斎親子。(写真:H1)H1
出典は「HOKUSAI MASTERPIECES OF ART」より

北斎の「諸国名橋奇覧」11図」シリーズをお送りします。
「諸国名橋奇覧 足利行道山くものかけはし」(写真:H2)H2
「くものかけはし」とは栃木県足利市の行道山浄因寺の天高橋のこと。浄因寺は足尾山地の行道山の山腹に位置し、関東の高野山と呼ばれている名刹だ。寺域には巨石の上に建つ清心亭という茶屋があり、そこへ行くために巨石から巨石へと架けられた天高橋だ。北斎は画面の下方を雲で埋め尽くすことで、清心亭も橋も空中の高い位置にあるかのように表現しており、実際より高さを強調している。

「諸国名橋奇覧 かうつけ佐野ふなはしの古づ」(写真:H3)H3

「諸国名橋奇覧 かめいど天神たいこばし」(写真:H4)H4

「諸国名橋奇覧 東海道岡崎矢はきのはし」(写真:H5)H5
矢作川に架かる矢作橋を描いた作品。長さが約378メートルあり、東海道で最も長い橋として有名でした。川原に干された傘の「馬喰町二丁」「永寿堂」の文字や、傘や弓場の幕の巴紋は、馬喰町二丁目にあった版元永寿堂西村屋与八を示している。

「諸国名橋奇覧 三河の八つ橋の古図」(写真:H6)H6

「諸国名橋奇覧」残りは六図です。
以上、暖冬が続く東京から勢古口がお送りしました。