「茂木家美術館の北斎名品展」第2弾

「茂木家美術館の北斎名品展」第2弾(かつしか北斎美術館)
北斎親子。(写真:H1)H1
富嶽三十六景「甲州三坂水面」(写真:H2)H2
河口湖町と御坂町にまたがる御坂峠から見た河口湖に映る逆さ富士山を描く。実際には峠から河口湖は少ししか見えないが、北斎は実際の富士と湖に映る富士を逆に並べてその対比が面白い。

「尾州不二見原」(写真:H3)H3
名古屋市上前津にあった富士見原。職人が大きな桶を造っており、その中に富士が見える。まるで望遠鏡をのぞくような幾何学的な組み合わせが面白い。

「常州牛堀」(写真:H4)H4

「凱風快晴」(写真:H5)H5
「赤富士」の名で親しまれているものだ。夏から秋にかけての早朝、富士山が朝日を浴びて山肌が赤く染まる現象。山頂はまだ薄明かりで、中腹は赤みを増しながら、南から吹く初夏の穏やかな凱風の中、少しずつ夜が明けていく様子を描いている。

「神奈川沖裏浪」(写真:H6)H6
北斎の傑作として余りにも有名な作品。波間に見える船は館山辺りから魚などを積み荷にして江戸に送る押走船だ。巨大な波が水飛沫をあげながら力強く立ち上がり、その大自然の猛威に翻弄される人間、それに対すて超然と静かに佇む富士山を表現している。この絵は海外の多くの芸術家に影響を与え、フランスの作曲家「ドビュッシー」は交響詩「海」を作曲し、そのスコア(楽譜)の表紙にも本図を使用している。