「コートールド美術館展」

「コートールド美術館展」
上野の東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展」に行きました。素晴らしい絵画に感激しました。あまり知られていない「コートールド美術館」ですが、イギリスはロンドンの美術館で、紡績業で財を成したコートールド氏が個人的に集めた絵画や彫刻を寄贈した美術館だそうです。個人でこれほど集めたのは本当に凄いことです。特にゴーガンの絵画は18点もあり、英国一の数だそうです。それでは見ていきましょう。(写真:C1)C1
(写真:C2)C2
パンフレットの絵はマネの「フォリー=ベルジェールのバー」(写真:C3)C3
バーメイドがこちらを向き、後ろの鏡に彼女の後姿とバーの前の人々を映し出している。題して「秘められた物語、マネ最晩年の傑作」。
セザンヌ作「カード遊びをする人々」(写真:C4)C4
この題材でセザンヌは5点描いているという。この絵の隣にカード遊び左側の人物の「パイプをくわえた男」という作品があったが、セザンヌは歳を重ねた人を描くのが好きだったとか。
セザンヌ作「大きな松のあるサント=ヴィクトロール山」(写真:C5)C5
松の枝振りが後ろの山と対照的な位置にある。南仏のこの山はセザンヌの大好きな山だ。本当に沢山この山は描かれている。
ルノワール作「桟敷席」(写真:C6)C6
陶器のような美しい透明感のある肌の色が印象的だ。実に美しいご婦人だ。当時誰だろうと噂にのぼったという。
ドガ作「舞台上の二人の踊り子」(写真:C7)C7
ブルジュワ出身のドガはこうして劇場通いをして絵を描いていたという。モーツワルト作のドン・ジョバンニを踊っているのだそうだ。
ゴッホ作「花咲く桃の木々」(写真:C8)C8
南仏アルルの景色、右奥の山は富士山をイメージしているという。ジャポニズムの影響が濃い。
マネ作「草土の昼食」(写真:C9)C9
モネ作「アンティーブ」(写真:C10)C10
モネは「私は太陽と刃の戦いをしている」と言った。
ゴーガン作「テ・レリオア」(写真:C11)C11
現地語で「夢」の意味。
(写真:C12)C12
左はモディリアーニ作「裸婦」、パリ派の代表であるモディリアーニの傑作だ。裸婦像の細部には驚きを持って受け取れられたという。
右はロートリック作「ジャヌ・アヴァリル、ムーランルージュの入口にて」
その他、ピサロ、ルソー、スーラ等本当に凄い作品群でした。これは必見です。