「團菊祭五月大歌舞伎・観劇」

『J REPORT 2019年6月第2週』
「リタイアメント・ノート 10年12か月目」
「VOL.1110号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「團菊祭五月大歌舞伎・観劇」
歌舞伎座の五月大歌舞伎に行ってきた。(写真:歌舞伎1)歌舞伎1
「團菊祭」とは共に五代目の「市川團十郎」と「尾上菊五郎」を偲ぶ祭とのこと。
今月の演目は「寿曽我対面」、言わずと知れた「曽根兄弟の仇討」だ。曽我十郎と五郎の兄弟が親の仇の工藤祐経に面会し敵討ちをしようとする。場面は富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤が祝いの宴を行っている。そこに現れた兄弟とのやり取りが主題だ。
次が「歌舞伎十八番」の一つ「勧進帳」だ。歌舞伎十八番とは「市川家」に継がれている演目だ。余りにも有名は勧進帳、弁慶役は市川海老蔵だ。兄頼朝に追われて京の都を逃れた義経一行は奥州平泉を目指すが、加賀国安宅の関で関守富樫の詮議を受ける。山伏姿の一行はそこで東大寺大仏殿再建のための勧進の旅だといい、即席で弁慶が勧進帳を読み上げ、果ては主人の義経を打ち据えるというもの。(写真:歌舞伎2)歌舞伎2
ご存知ですよね。
昼の部、最後は「め組の喧嘩」だ。品川の遊郭で力士らと「め組」の鳶たちが些細なことから喧嘩する。それを仲裁したのがめ組の頭「辰五郎」、演じるは尾上菊五郎。しかし双方の遺恨は残ったまま、遂には血で血を洗う力士と鳶の大喧嘩が芝神明の境内で始まる。それを江戸座の座元喜太郎が納めるというもの。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われた世話物狂言の傑作だ。
夜の部には「七代目尾上丑之助」がデビュー。親子三代での舞台だ。(写真:歌舞伎3)歌舞伎3
「菊五郎」「菊之助」「丑之助」でした。