「ル・コルビュジュエ展」

『J REPORT 2019年3月第2週』
「リタイアメント・ノート 10年9か月目」
「VOL.1097号 SINCE AUG.12th,1983」
「ル・コルビュジュエ 絵画から建築へーピュリズムの時代」
国立西洋美術館開館60周年記念として行われている展覧会だ。同美術館を設計したル・コルビュジュエ氏は、建築委の設計家であると共に画家でもあり、家具の設計者でもあった。そんな彼の描いたのが「ピュリズム」の絵画。だが徐々に同時代のキュリズムの画家たち、例えばピカソらの影響を受けて、新ピュリズムへと変わっていく彼の絵画のスタイルが時代経過と共に分かる仕組みになっている。(写真:L1)L1
建築における彼の設計のスタイルは、「ピロティ」「屋上庭園」「自由な立体」「自由な平面」そして「水平な窓」の5点が特徴だという。注:ピロティとはフランス語の建築用語で、2階建て以上の建物で、一階部分の柱がそのままむき出しの構造物となっているものらしい。
入り口にはル・コルビュジュエ(1887-1965、本名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレ)が設計した建物の模型が並べられていた。
最初は、「画家オザンファンのアトリエ・住宅」(写真:L2)L2
模型製作は、横浜国立大学工学部建築学科、山田研究室
「メゾン。ドミノ」比留間真製作(写真:L3)L3
「ヴォワザン計画」ミクストメディア製作(写真:L4)L4
「イムーブーヴィラ」東京理科大学製作(写真:L5)L5
「スタイン=ド・モジリィ邸」芝浦工大工学部建築学科製作(写真:L6)L6
(写真:L7)L7
「展示室風景」(写真:L8)L8
「看板」(写真:L9)L9
「カタログ」(写真:L10)L10
カタログから見て行こう。ル・コルビュジュエ氏の絵画や集めた作品集だ。「多数のオブジェがある静物」(写真:L11)L11
「和音」彼の絵画のパートナーであったオザンファン氏作(写真:L12)L12
左がピカソの作品「静物」(写真:L13)L13
右がジョルジュ・ブラック作「食卓」
アトリエ風景だ(写真:L14)L14
フェルナン・レジェ作「サイフォン」(写真:L15)L15
彼の建築作品が絵画による影響を如何に受けているかが感じられる絵画でした。彼の絵画作品も多数展示されていた。やはり観客は如何にも建築家或は学生という方々ばかりでした。