「A君を偲ぶ」

「A君を偲ぶ」
東北新幹線の中で電話が鳴った。友人のD君からだった。A君の容体が急変したので病院に11時に行くことになったというのだ。A君が入院中というのは知っていた。A君から11月23日にメールが来て、「高校の試合はどうなっているか?」との問い合わせがあったからだ。その時電話して経過報告したのだが、急に容体が変わったというのだ。だが私は旅先でどうにもならないとD君には断った。しかしそれから10分後に再度D君からの電話で、A君が未明に亡くなったと知らせて来たのだった。(写真:A君)A氏
A君は私が高校でフットボールを始めた時は一年先輩だった。強面の顔で怖かったが、実は心根の優しい外見とは全く違う先輩だった。その後も大学でも一緒にフットボールをやった仲間だった。彼はドイツ留学をしたため、帰国した時には同学年となったが、Aさんと「さん」付けでしか中々呼べなかった。漸くOBになってやっとAと呼べるようになった。彼は銀行に就職、ヨーロッパにも長年勤務していた。彼が福岡の支店長時代には何回か博多で飯を食ったこともあった。またこの数年、一緒に高校の試合の応援に行っていた。去年、今年と体調不良ということで、応援に来られなかったのでメールで試合結果を報告していた。先月にも試合の話しをしたばかりだったので、突然の訃報に本当に驚いた。因みに彼の高校時代のニックネームは「フランケン」だった。若過ぎる死だ。本当に残念だ。A君のご冥福をお祈りします。