「DIC川村記念美術館」
ふと思い立って都心から1時間強の佐倉市に赴いた。私などは佐倉といえば長嶋さん、「巨人、大鵬、玉子焼き」の世代だからかも知れないが、それしか浮かばない。近年には「国立歴史民族博物館」が建てられているが、残念なことに思い付くのは長嶋氏だけだ。そんな京成佐倉駅から送迎バスで約30分、目的の美術館に着いた。DICの二代目社長が集めた絵画の数々があるという。建物の設計は「海老原一郎」という人らしい。(写真:K1)
オブジェもあった。何を意味しているのか分からない鉄の塊だ。(写真:K2)
周囲は自然に溢れた緑多き場所だ。「白鳥池」というのがあり、数羽の白鳥もいた。(写真:K3)
(写真:K4)
館内は静かでイヤフォンガイドを借りて廻った。写真撮影禁止なのでお許しを。
まずはモネの「睡蓮」の一作。(1907)
その他、有名な画家の作品群を名前だけ書く。
ピサロ作、「麦わらを積んだ荷馬車」(1897)
ルノワール作、「クロード・ルノワールの肖像」(1902)
同じくルノワール作、「水浴する女」(1891)
これまたルノワール作、「黒褐色の髪の女」(1903-4)
ボナール作、「化粧室の裸婦」(1907)
マティス作、「肘掛け椅子の裸婦」〔1920〕
ジョルジュ・ブラック作、「マンドリン」(1912)
ピカソ作、「肘掛け椅子に座る女」)1927)
同じくピカソ作、「シルエット」(1954) この女性は美しかった。
モイーズ・キスリング作、「姉妹」(1956)
藤田つぐじ作、マンナ・ド・ノマイエの肖像」(1926)
シャガール作、「ダヴィデ王の夢」(1964)
レンブラン作、「広つば帽を被った男」(1635)29歳の時の作品だ。
等々ありました。中々のコレクションでした。
2階は抽象画が沢山ありました。
外には散策路もあり、今が盛りの紫陽花が咲いていた。(写真:K5)
(写真:K6)
(写真:K7)
遠くにオブジェが見えた。(写真:K8)
(写真:K9)
(写真:K10)
緑に溢れた環境での絵画鑑賞なんて素敵ですね。
「人間の身体はバスタブの水?」
NHKラジオで放送されていた話しなのだが、バスタブに水を張った状態を思い浮かべてもらいたい。この水の量が人間の身体の体重部分だとする。上の蛇口から入る水は身体に取り込むエネルギー、底の穴から出るエネルギーは消費カロリーだ。沢山食べると水の量が増える。これが太るということなのだが、実は水位が上がると水の圧力が増し、底の穴から出る量もまた増えるので、必ずしも食べれば全て太るということにはならないのだそうだ。逆に入れる水の量が減ると、水圧が低くなるので、底から出る量も減り、バランスを取るという。これで体重の大幅な減少を防ぐように人間の身体はなっているのだそうだ。
さて消費エネルギーにはまず「基礎代謝」と「身体活動」に分けられる。基礎代謝は何もしなくても必要なエネルギーで身体の諸器官を動かしている必須要素だ。これは大体体重1kg辺り20KCAL位で、例えば体重60kgの男性だと、1200KCALとなるが、人にも寄るがこれに1.2から1.5を掛けたものが実際の基礎代謝量だという。だから成人男性では体重60kgだと、60x20x1.2-1.5となり、1440-1800KCALとなる。
次に身体活動に伴うエネルギー消費だが、歩いたり、走ったり、運動等で必要となるものだ。スポーツによってそのエネルギー量も違うので、これは簡単に比較出来ない。しかし、食事等で吸収されたエネルギーは、基礎代謝と身体活動で消費され、そのバランスがあっていれば体重は増えることはない。
問題は老人なのだ。老人は徐々に基礎代謝が落ちてくる。そこで吸収する量を減らすと、同時に必要なビタミン等の摂取量も減ってしまうことになる。老人を長時間調べた結果、体重が少ない人のほうが死亡する確率が高いということが分かったという。特に老人には蛋白質の摂取が必要だという。肉や魚を沢山食べたほうが長生きするというのだ。スポーツ医学の観点からも、適度な運動と蛋白質を含んだ食事が老人には必要だということのようだった。
「人生100年時代」と言われる昨今、我々老人ももう一度考えを改める必要がありそうだ。