「横浜国大戦」

「春のフットボール・シーズンⅣ」
「横浜国大戦」
5月12日の「富士通スタジアム川崎」。先週の日大と関学戦での日大の反則行為への批判が高まっていた。開始早々の関学の攻撃に対して、日大ディフェンス91番の執拗なプレー後のQBへの激しいアフタータックルがスポーツマンらしからぬ行為として通算3回45ヤードの罰則後、即退場となった問題。明らかに関学QBを狙った卑劣な行為だった。これが日大の実態だとすれば、勝てば何をしてもいい、ルール無視と考えている大学などと試合をしたくなくなる。本日は母校の試合の前に日大対関大戦が行われていた。試合はやはり日大が有利だったが、関大も結構奮起していた。結果は日大の大勝だった。昨年のスターターの10番山本はこの試合も出ていなかった。
さて、今日は2部に属する横浜国大。ここに負けるようならば、もう後はない。(写真:F1)

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コイントスで母校のレシーブでスタート。スターターのQBは1番西澤(3年)、あっという間にパントに追い込まれる。それも第2ダウンでQB自らファンブルしリカバー、第3ダウンのパスをインターセプトされ、ターンオーバーというお粗末さ。しかし、そこは2部校、一度ランで6ヤードゲインするが、次の2度はランプレーをロスしてこれもパント。母校の次のシリーズはQB98番三輪(2年)、最初の攻撃RB28番田内(4年)が中央突破で13ヤードのゲインと幸先よい。リードブロッカーをつけた見事な攻撃。次のシリーズはRB20番白石(3年)が2度走り9ヤードゲイン。彼は高校時代もエースラニンニングバックだったが、今年漸くゲームに出られたようだ。あくまで暫定的起用で競争を促すためか?彼の伯父様が私の中学時代の恩師だ。次のプレーもランでダウン更新。残念ながら、このシリーズがは横国ディフェンスが奮起してゲインを許さずパント。横国の攻撃は2度のランは全く出ず、パスを投げたが、これをレシーバーに対するパス・インターフェアと判定され、オートマティック・ファーストダウン。次は横国2度のパス不成功後、QBドゥローでゲインしダウン更新、しかし次のランをファンブル・リカバーされターンオーバー、母校の攻撃となる。QBはまたまた替わって12番名倉(4年)、RB5番田中(2年)のランで7ヤードゲインしたところで第1Q終了。自陣19ヤード地点だ。
第2Q,第3ダウン自陣27ヤード、RB31番エースの山本快が快走し42ヤードゲイン敵陣31ヤードまで入る。パスが3度決まったが、母校のオフサイド(-5)もあり結局第4ダウン、ボールオン23ヤードからFGを9番廣田(4年)が蹴り成功、3:0となった。
キックオフ後の横国の攻撃を抑えた母校は再びQB三輪。RB6番根岸(4年)、21番田中(4年)、29番谷田(3年)らのランと、WR11番関戸(4年)へのパスが決まりゴール前13ヤードへ。6分15秒20番白石が右オフタックルを抜け、見事走り切りTDを揚げた。TFPもキックが決まり、10:0となる。(写真:F2)
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キックオフ後の次の横国のシリーズはパントに。母校は再びQB12番名倉。オフェンスホールディングの反則(-10)もあったが、QBスクランブルで15ヤードゲインしダウン更新するもパスをインターセプトされてしまい攻守交替。しかし横国このシリーズもパント。この間母校ディフェンスのパンターに対する反則もあった。残り1分41秒母校QBは1番西澤。RB29番谷田のドゥローで11ヤード、WR11番関戸へのパスで17ヤード、敵陣20ヤードからのパスをインターセプトされてしまう。しかし横国は次のシリーズもパント。残り43秒QB三輪はホールディングの反則(-10)があったものの、自らのスクランブルランで12ヤードゲインしたが時間切れで前半終了。(写真:F5)
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後半は母校のキックオフで再開。(写真:F3)
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(写真:F4)
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横国の部員はオンスーツ組が約40名、徐々にスタミナが失われていて、このシリーズもパントで終える。母校は前半に続きQB三輪で始まる。パス16ヤード、スクリーンパス17ヤード、21番のランで17ヤード、15ヤードとゲインし、一挙にゴール前6ヤードに迫る。結局このシリーズ、8分6秒FGで3点を追加し、13:0となった。
横国は次のシリーズ3回ロングパスを投げるが全て失敗。母校はQB名倉の番となり、QBスクランブルで11ヤード、6番根岸が左オープンからサイドライン際を走り41ヤードゲイン。WR24番吉田(3年)へのパスで8ヤード。ランプレイ後、5分50秒ゴール前1ヤードから21番田中の中央突破でTDし、TFPも決まった、20:0となる。(写真:F6)
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横国の次のシリーズは、パスで17ヤード、7ヤード、4ヤードと進むが、次のプレーでQBサックされロス(-8)、スクリーンパスで14ヤードゲイン後、パス不成功となりパント。
母校はQB西澤でダウン更新出来ず。横国の次のシリーズは1分10秒、ゴール前32ヤードからの長いFGを見事決めて、20:3と一矢を報いる。キッカー3番は細身だが、キック力あり中々素晴らしい選手だ。(写真:F7)
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母校QB三輪は立て続けてパスを決めランも絡み合って3度ダウン更新して敵陣に入る。ここで第4Qに入る。
WR?番へのロングパスが決まり37ヤードゲインし、ゴール前1ヤードまで来る。最後はランプレーでTD、TFPも確実に決めて、27:3となる。(写真:F8)
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横国は21ヤードパスを決めてダウン更新するも結局パント。母校QB12番名倉はランプレーで7ヤードゲインするもパスがギャンブルも含めて3本全て失敗し、攻守交替。しかし横国も3本のパスを全て失敗。レシーブした母校がサイドラインを割った後の反則(-10)があり、QB1番西澤はダウンを3度更新するも結局パント。
横国は母校ディフェンスのパスインターフェア(オートマチックファーストダウン)もあったが、結局パスをインターセプトされ攻守交替。無理なパスが続くのは体力的にも限界なのか、スタミネ切れなのか?
互いに決め手を欠くシリーズが続き、横国は2度、母校は1度のシリーズはパントで終了。8分2秒、QB西澤は2度ダウン更新するもパントで終わる。またまた横国はパスを続けるが不成功で最後はインターセプトされてしまう。
攻守交替した4分24秒母校陣内49ヤード、QB三輪からのロングパスは、ディフェンスを人一人分抜けたWR83番原田(3年)の肩口から入る見事なパスとなり、ゴール内でキャッチしてTDとなる。素晴らしいパスだった。34:3。(写真:F9)
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横国はダウン更新を1度したがパント。残りは3分少々。母校QB名倉はパスを続けて決め、自らの18ヤードを走るなどし、敵陣10ヤード、残りわずか23秒からのパスが決まりTD,TFPも決まり、41:3となり、ゲームセット。(写真:F10)
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後半は横国の焦りとスタミネ切れで大量失点を与えたが、個人的にはQBのレベルも高く、練習次第では一部昇格も目指せよう。一方母校は相変わらずの新人起用段階でチームとしての纏まりがなく、この程度の相手では100点ゲームをなさなくては駄目だ。いつまでも練習のつもりなのか。本格的に鍛えないと全く1部リーグでは勝てない。もうそろそろメンバーの絞り込みではないのだろうか?苦言を呈す。QB出身の私からするとこの起用策は納得出来ない。