「鮨 まねき」

「手前勝手世界食物語、第471号」
「鮨 まねき」
年に一度は行っているのが、佐賀県は武雄温泉にある「鮨 まねき」だ。駅から歩いて10分ほどの住宅街にあるので、普通の人は絶対に分からない。夜になると余計分からないだろう。だが地元の人には超有名な鮨店なのだ。勿論私のようにわざわざ東京から行く人はいくらなんでもいないだろう。(写真:M1)

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ここは北の玄界灘と南の有明海、そして西の五島列島の丁度中間に当り、3つの海から美味しい鮮魚が届く場所なのだ。昔は長崎街道沿いにあり、長崎に勉学に向かう人たちが必ず通った道だし、かのシーボルトもここを通過して江戸に向かったのだろう。交通の要衝なのだ。さてそんな場所にひっそりとあるのが「鮨 まねき」だ。今は親子でやっているが、私の係りは息子さん。多分40歳位だが、どうやら未婚のようだ。聞くと東京の「久兵衛」で杉並の寮に住み込みで働き修行したという。苦しかったと言っていた。実家のある武雄温泉に戻る前は名古屋のホテルの鮨店で親子で一緒に働いていたそうだ。もう10年も前にここに移ったという。口コミをネットで見たら「超美味、超高」とあったが、行く甲斐は充分にあると思っている。さて、頼んだ焼酎は「鹿児島産の流水」というらしい。付き出しは大村産の「しゃこ」(甘タレ)と「なまこ」。(写真:M2)
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「太刀魚」は一本釣りしたもので表面に傷がない。網で獲ると傷が付くそうだ。肌が実に綺麗だ。(写真:M3)
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「太刀魚」と「鯛」の刺身。(写真:M4)
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「鰹(かつお)」は燻製にしてあった。(写真:M5)
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これは初めて見た。「あこや貝」、所謂「真珠貝」だ。びっしりと入っていた。初物だという。美しい。驚きだ。(写真:M6)
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そして「真珠貝」の刺身。(写真:M7)
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「からすみ」は自家製だ。ワインに浸して造ると言う。(写真:M8)
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赤い「大根」だ。(写真:M9)
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「からすみ」は「大根」に挟んで食べる。(写真:M10)
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「わたり蟹」。美味しいね。佐賀県竹崎産だという。(写真:M11)
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「鯨」ですよ。五島列島付近では今でも鯨漁が行われているという。入荷したばかりの鯨の刺身だ。(写真:M12)
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「鯨の叩き」も珍味でした。(写真:M13)
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五島列島の「鯖」。(写真:M14)
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「鯵(あじ)」。皆近海物だ。(写真:M15)
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「穴子」の握り。(写真:M16)
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最後は「ハマグリのお吸い物」。(写真:M17)
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あっという間に2時間半が経ち、列車の時刻だ。もうタクシーが店先で待っていた。「また来ます」といって別れたが、満足、満腹、美味しい至福の時を過ごしました。おっと言い忘れた。今夜の客は私以外に地元の元市長さんも来ていた。この人が市立図書館をTSUTAYAに経営を移管したら、客が殺到した要因を作った有名人だ。その勢いをかって県知事選に出たが敗れた。
以上、本格的な冬将軍が訪れた東京から勢古口がお送りしました。