「大学、3敗目を喫す」

「大学、3敗目を喫す」
小雨の降る日吉の母校陸上競技場で関東TOP8リーグの公式戦が始めて行われた。母校のホームカミングゲームとしての開催だ。相手は「法政大学」、強豪だ。昨年最終週で母校は全勝、法政は一敗で激突し、母校は勝てば優勝だという一戦で破れ、同率ながら得失点差で早稲田に優勝を持っていかれた因縁の試合だ。(写真:F1)

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さて試合開始直後の1Q残り10分48秒、法政のQBが怪我で対照し、18番の二番手に交代した。しかし、法政はパスでは失敗が続くもののランプレーで母校陣内深く攻め込む。ここで母校ディフェンス陣が頑張って残り4ヤードを何とか防ぎきり、法政はFGの3点を得て、0:3となる。しかし2Q残り11分8秒、母校のパントキックをキャッチした法政の背番号1番のワイドレシーバーがリターナーとなり、50ヤード以上走りきりTD、TFPも決めて、0:10となってしまった。この時のタックルミスが4件、そしてサイドライン際を走られた時の追い方の悪さ、基本がなっていないイージーミスでの失点は大いに反省してもらいたい。まずタックルだが、所謂抱き付きタックルでボールキャリアの上半身を捕まえようとしていて、本当のタックルになっていない。だからタックラーのスピードを落としてしまい、簡単に振り切れてしまう。もっと腰から下へのハードタックルが必要だ。タックルになっていない。しかし、法政も3度のターンオーバー(内パスカット2本)を許しており決して本調子ではなかった。そのチャンスを生かせず、残り5分46秒、漸くFGで3:10なった。更に前半終了間際35ヤードのFGを失敗してしまった。(写真:F4ハーフタイムショー)
後半3Q残り8分48秒、母校はFGで6:10とした。だが、兎に角QB小田のパスが全く決まらない。レシーバー陣もポロポロと落とす。投げるコントロールが悪い小田、捕れないレシーバーと最悪の状態だ。
4Qから一年生QB背番号98番の三輪に変わる。テンポが一気に良くなった。そして残り10分42秒、敵陣15ヤードからのパスプレーで三輪はディフェンスに追われながらも逃げながら、見事フリーになっていたレシーバーを見つけてTDパスを成功させる。13:10と逆転した。(写真:F2)
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だが、法政のQB18番のランが続き、どんどん攻め込まれ、残り0分53秒、最後はゴール前1ヤードをQBに突入されTDを奪われ、TFPも決まり、13:17となってしまった。(写真:F3)
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これで2勝3敗となった母校はTOP8で7位がほぼ決まり、BIG8の2位との入れ換え戦となってしまった。敗因は、QB小田の不調が最大の要因だが、ベンチからのプレー指示も納得出来なかった。前半パスに固執し続けて失敗した。これも基本的にランプレーが出ないから仕方なくパスに逃れたのだろうが、余りにもラインの力が弱いし、兎に角基本が出来ていない。情けない。ランプレーがないから、パスだと読まれてしまい、従ってパスが通らない。やはりパスとランとのコンビネーションが必要だ。ランがないから、当然ランプレー・フェイクのパスがない。ディフェンスにとってこれほど守り易いことはない。もう一度言うが、フットボールはタックルだ。タックルが出来なければフットボールとは言えない。今後の日大戦、早稲田戦は新人QBにやらせて来年を見据えた考えに立つべきだろう。4年生はもう出さなくていい。3年生以下で戦おうではないか。
最後のもう一言。キッカーの廣田君。フックボールを蹴らないでまっすぐ蹴ってください。