「両国橋」

「江戸東京博物館・常設展6」
「両国橋」
江戸時代、盛り場として繁盛していた場所の一つが「両国橋」の両岸の広小路だった。火除け地でもあったため、仮設の建物ばかりだが、多くの物売りや見世物小屋、茶店などがあった。写真は西詰。(写真:R1)

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人々は物見遊山も含めて多数訪れた。庶民の憩いの場でもあった。(写真:R2)
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しかし、この両国橋は不思議な橋で、所謂「浮き橋」なのだ。松杭を打った上に柱を建てるのだが、杭と柱とは結ばれていない。五重塔の構造と同じようなものなのだ。ご存知と思うが五重塔の芯柱も石の土台の上に置かれただけだ。(写真:R3)
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こういった構造なので、上流側には杭が打たれていて、浮遊物が柱にぶつかるのを防いでいる。(写真:F4)
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また増水した際には、石を重石にするために両岸に石が置かれていたという。中々考えたものだ。