春爛漫のボストン美術館展

「J REPORT 2012 4月第2週号」
「リタイアメント・ノート 3年目10ケ月目」 「VOL.734 SINCE AUG. 12th、1983」
「ボストン美術館展」
上野の「東京国立博物館 平成館」で「日本美術の至宝」を観て来た。明治の初めに来日した米国人たちによって日本からアメリカはボストンに持ち帰られた貴重な日本の美術品がそこにはあった。奈良、平安時代の仏教関連の絵画や仏像、鎌倉から江戸時代に掛けての絵画、和服、刀剣等素晴らしいものばかりだった。特に素晴らしかったのは「曽我 しょう白」が1763年(宝暦13年)に書いた8枚の襖絵「雲龍図」だ。一匹の龍を墨の濃淡だけで描いた弩迫力の作品だ。この時代と言うのは八代将軍「吉宗」(1685?1751)、徳川幕府の中興の祖の時代からも近く、田沼意次の時代で賄賂が横行していた時代だ。「元・v期のような華やかさはないが、それなりに江戸文化が華やかになっていた時代だったようだ。兎に角、驚きの作品ばかりだった。撮影禁止なのが残念でした。「雲龍図」は一度はご覧になるべき作品だ。ポスターにも描かれています。

「ユベール・ロベール 時間の庭」
もう一つ、同じ上野の「国立西洋美術館」ではフランスの画家「ユベール・ロベール」の絵画展も行ってみた。18世紀から19世紀初頭に活躍した彼は別名「廃墟のロベール」と言われるほど「古代ローマ時代の廃墟」を描くことで有名なのだという。ローマ時代の廃墟をイメージして、それを土台にして創作した絵画も沢山あった。彼はイタリアに留学し、数々のデッサンを残していた。
さて、6月30日には改装中の「東京都美術館」のリオープンには「フェルメール」の「真珠の首飾りの少女」もオランダからやってくる。これは必見だ。私は6月にはオランダでフェルメールの絵を観てくるが、東京で一枚でも観られれば嬉しい限りだ。