「今週の映画と本」
「またヴィンセントは襲われる」(HTC有楽町にて)私的評価★★★(今年35作目)
SF映画だ。設定は現在のフランス。突然目と目を合わせた者が襲い掛かる。襲われる者は少数派。理由は不明だが、混乱はフランス全土に広がる。主人公は襲われる側になり、職場と自宅から逃げ出し父親の別荘に籠るが、そこも危うくなる。偶然知り合ったダイナーのウェイトレスと一緒に逃げるのだが、遂には互いが襲いあうようになる。果たしてその先は?
「猿の惑星/キングダム」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年36作目)
人類があるウィルスを発見した結果、猿が進化し人類は退化し言葉を忘れたとされてから数世紀後。世界は猿が支配していた。そんな猿の社会の一つにイーグル族がいた。鷲を訓練し仲間としていた種族だった。だがこの種族を他の猿たちが襲い奴隷とした。一人逃げたイーグル族のノアは老人猿と若い人間の女性に出会う。彼女は言葉を話した。そしてノアと女性は猿の王国へと連れ去られたが、そこに人類の昔の兵器が隠くされていることを知り奪い返そうとする。果たして成功するのか?だが人類は決して言葉を忘れてはいなかった。人類は猿よりも狡猾な生物だったのだ。映画は次回へと続く。
「碁盤斬り」(UC豊洲にて)私的評価★★★★(今年37作目)
彦根藩士だった柳田は上司の策に嵌り藩の宝物である掛け軸を奪ったとして藩を追われる。更に上司は妻を犯し出奔し、妻は自害する。柳田は娘と二人江戸へ来た。囲碁の名手でもある柳田は札差の萬屋と懇意になり囲碁を楽しむ。しかし萬屋で発生した50両の紛失を疑われる。娘はやむなく吉原に身を売り50両を返済するが、返済期限は年末晦日までだった。柳田は元上司を探して旅に出るが、江戸での囲碁大会に元上司が出ることが分かり急遽江戸に戻り元上司と対決し囲碁での生死を掛けた大勝負となる。果たしてどちらが勝つのか?娘は救えるのか?中々に面白い映画でした。
また、5月17日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「ミッシング」「ありふれた教室」「碁盤斬り」「PS!黄金の河」「ボブ・マーリーONE LOVE」「シド・バレット独りぼっちの狂気」「ちゃわんやのはなしー四百年の旅人」「ハピネス」が紹介されていました。
「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」
★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」f
「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」
「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。(写真:K五月)
六月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K六月)
「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。
「2023 本の記憶シリーズ」 2022年の読書数は、185冊でした。
「女剣士」(金子 成人 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年64作目)「付添い屋・六平太 飯網の巻」シリーズ第17話
「どげざ忠臣蔵」(伊藤 壽也 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年65作目)「土下座奉行」シリーズ第3話
「美しい女房」(千野 隆司 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今年66作目)「朝比奈凛之助捕物暦」シリーズ第4話
「帰郷」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★★(今年67作目)「鬼役」シリーズ第34話
「悪友顛末」(井原 忠政 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年68作目)「うつけ屋敷の旗本大家」シリーズ第2話
「公家さま隠密 冷泉為長」(倉阪 鬼一郎 著)コスミック舎文庫 私的批評眼★★★(今年69作目)「同」シリーズ第1話