「皇居見学会」
週5回、皇居が一般開放されるようになった。早速3S会のメンバーで訪れた。午前と午後の2回開放されるようだが、定員は400名づつとか。「大手門」前の「パレスホテル」が真新しい建物になっていて、その雄姿に圧倒される。(写真:パレスホテル)
「桔梗門」前で荷物チェックを受けて、「内桜田門」から入ると待合室があり、しばしそこで待たされる。(写真:内桜田門)
大きな皇居全景の写真を見る。これが一番分かり易いだろう。(写真:皇居全景)
陛下を乗せた馬車が二重橋を渡る模型もあった。(写真:馬車)
外国人が全体の2割はいるだろうか。ぞろぞろと宮内庁職員の案内で動き出す。2km、約1時間強の予定の見学会がスタートだ。まずは待合室を出た直ぐの左側の石垣に面白いものがあった。それは石垣を造った大名の家紋が石に刻まれていたのだ。最初は「丸に十の字」即ち薩摩藩島津家の紋所だ。(写真:石垣の島津家の紋)
その他、幾つかあるがよく読めなかった。(写真:石垣の大名家の紋)
「お手伝い普請」と呼ばれるもので、徳川家からの命令には逆らえなかったのならば、「これは俺がやったんだ」と言わんばかりの家紋だった。次に大きな建物は「富士見櫓」。明暦の大火で江戸城も灰燼と帰した訳だが、この富士見櫓のみ大きな櫓として再建された。ご存知のように天守閣は立て直されなかったので、この富士見櫓が天守閣の役割を果たしていたという。その名の通り、富士山が観えるという。(写真:富士見櫓)
ちょっと小高い丘に向う。ちょうど正月や天皇誕生日の一般参賀のコースとは逆の流れだ。そこには「宮内庁庁舎」がある。戦後直ぐの時には昭和天皇はこの庁舎の入口の屋根の上から一般参賀を受けたという。(写真:宮内庁庁舎)
そして広い庭になる。「東庭」だ。ここに一般参賀の人たちが集まる。そこにあるのが「宮殿」だ。庭に面した建物は「長和殿」だ。(写真:長和殿)
ここに皇族方が現われ、参賀を受けられるお馴染みの場所だ。ここから二重橋のほうに向う。正式には「正門鉄橋」、所謂「二重橋」を見ることが出来る。(写真:二重橋)
振り返ると「伏見櫓」が見える。(写真:伏見櫓)
何か厳かな雰囲気に包まれたような気がした。逆コースで戻る。宮内庁庁舎の裏側、この向こう側が「紅葉山」だと言われたが、全く見えない。ここから先は陛下の私的な住いだからだろう。江戸城時代の「西の丸」跡が、今の「吹上御殿」だ。天皇陛下の日常の場だ。やがて春の桜見物と秋の紅葉見物で訪れる「乾通り」に出た。乾通りと本丸、今は皇居東御苑だが、その間にあるのが「蓮池濠」だ。蓮の花が咲いていた。(写真:蓮池濠)
あっという間の1時間強だった。色々な工事があるので、一般開放は来年の春まで行われないということだった。今年の秋の紅葉も、来年春の桜も皇居では見ることが出来ないそうでした。