「暖かい正月」

「J  REPORT 2016 1月第3週」
「リタイアメント・ノート 7年7ヶ月目」、
「VOL。932 SINCE AUG.12th、1983」
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「暖かい正月」
朝でも全く寒くない。午前6時、三日月と共に道端の桜の蕾がもう膨らみ始めているではないか。何という暖かさなのだろうか、驚きしかなかった。(写真:三日月と桜の蕾)

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「日本人とは?」
正月なので少し色々なことを考えてみたい。日本人のルーツは大陸から朝鮮半島を経てやってきた人たちと、モンゴルから陸伝いにやってきた人たち、或いは南方から島伝いにやってきた人たち、そんな色々な人たちがこの東の果て、もうこの先は広大な太平洋しかない処にやって来た訳だ。彼らはなぜ移動してきたのだろうか? フロンティア精神に富んだ人たちだったのか、或いは他民族に元々いた土地を追われて、已む無く移動してきた人たちなのだろうか? 何らかの原因があった訳だが、辿り着いた日本列島の前は海でこれ以上進むことが出来なかった人たちなのだろう。そして運悪く?天変地異が世界で最も多い土地だったのだ。1万年以上前の縄文式土器の時代から色々な民族が混ざり合い、そして日本人が形成されていったのだろう。だがそんな自然災害が多い場所が逆にそこに住む人たちに粘り強さや協調性を育成させていったのかも知れない。今、世界の文明国は少子高齢化を迎えている。GDPのためには人口を増やす必要があり、そのためには移民も受け入れるべきという意見もある。日本人も今後数百年掛けて新しい民族を受け入れて、それこそ新しい日本人が形作られていくのだろうか?私たちには観ることの出来ない未来の日本はどうなっているのか、ぜひとも知りたいものだ。今、難民問題で欧米が揺れている。イスラム教徒を否定する人たちもいる。日本人に求められているのは、移民として入って来た他民族を「同化」させるのではなく、「統合」することだとある学者さんが言っていたが、難民も移民も非常に難しい問題だ。21世紀は「統合の世紀」なのかも知れない。

「人類の進化は終わったのか?」
ある学者によると「人類の進歩は20世紀で終わった」というのだ。それは科学の進歩、特にITの進歩により、考える必要がなくなり、何でもキーボードを叩けば答えが得られてしまうため、人間の脳は発達しなくなるというのだ。人間が嘗てすべきことを機械がやってくれる。そこに人間は便利さを求めてしまい、脳は発達せず、寧ろこれから先は猿へと退化すると予測する人もいるという。例えば、ある言葉の意味を知るために昔は辞書を開いて探した。しかし今はスマホに言葉を発するだけで意味を教えてくれる。これは人間の脳にとっては進歩でもなんでもなく退化であるのだという。辞書を引くということは脳を必死になって回転させ手を動かす。これが必要なのだというのだ。何か納得させられる話しだった。