「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「ダム・マネー ウォール街を狙え!」(TC日比谷にて)私的評価★★★★(今年6作目)
実話に基づく。2009年大学は卒業したものの不況の最中就職もなくパソコンで株価を研究する内に、あることに気が付いた男。それは小さなゲームアプリ会社の株価だった。ウォール街の一部がカラ売りを仕掛けていた。そこで主人公は安い株を少しづつ買い増しし、SNSでその状況を中継した。その輪が自然に広がり、ウォール街の空売り巨大資本対約800万人の小口買い手との勝負となる。それは空前の争いになっていった。面白かったよ。

「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」(TCシャンテにて)私的評価★★★★★(今年7作目)
兎に角ジョニー・デップの演技が凄い。役者だねえ。ルイ15世統治下のフランス。平民から美しさで宮廷に入り込んだジャンヌは国のお金でデュ・バリー伯爵夫人となり国王の愛人となる。しかし国王は65歳で天然痘で死に彼女は宮廷からは追放された。その後フランス革命でが起きルイ16世と妻のマリーアントワネットが断頭台に。その後彼女も同様の運命を辿るのだが、ヴェルサイユ宮殿での撮影も素晴らしい。当時の宮廷を彷彿とさせた。2008年に家族でパリを訪れた際にも鵜靴しいヴェルサイユ宮殿には感動したが、当時のフランスの隆盛を感じる映画だった。

「コット、はじまりの夏」(HTC有楽町にて)私的評価★★★★★(今年7作目)
ベルリン国際映画祭グランプリ受賞。アカデミー賞ノミネート。アイルランドの9歳の女の子「コット」は大家族の一員で父親がギャンブルで牛を失い、母は出産で入院したその夏を親類の家で過ごすこととなる。その家では実は息子を事故で失っていた。そんな農場での3人の暮らしを描くのだが、最後は涙しかなかった。いい作品でした。どうして日本ではこういう作品が作れないのか?理解に苦しむ。

また、2月9日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「瞳をとじて」「一月の声に歓びを刻め」「フジヤマコットントン」「身代わり忠臣蔵」「夜明けの全て」「梟―フクロウ」「Firebird ファイアバード」「雨降って、ジ・エンド」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇予定。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
二月大歌舞伎を歌舞伎座にて観劇予定。

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
海外には2月にハワイに行きます。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「うつし絵」(辻堂 魁 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★★(今年11作目)「大岡裁き再吟味」シリーズ第3弾

「弟よ」(野口 卓 著)集英社文庫 私的批評眼★★★★(今年12作目)「おやこ相談屋雑記帳」シリーズ第2弾

「もみじの宴」(岡本 さとる 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★★(今年13作目)「居酒屋お夏 春夏秋冬」シリーズ第2弾

「激熱商売」(沖田 正午 著)徳間文庫 私的批評眼★★★★(今年14作目)「博徒大名伊丹一家」シリーズ第2弾