「J REPORT 2023 11月第2号」
「リタイアメント・ノート 14年5ヶ月目」
「VOL.1341 SINCE AUG.12th、1983」
「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
「PET-CTの結果は?」
天寿を全うせず早世した先輩や同僚、知人友人の顔が目の前に浮かぶ。多くは肺癌だった。やはり癌による死亡が多かった。その方々が癌を知り自身の余命を考えた時に何を見出し生きていたのかを、私自身が思い知らされることになろうとは考えもしなかった。
先日受けたPET-CTの結果が判明した。担当した聖路加国際病院付属クリニック聖路加メディローカスよりの報告書によれば、以下の通りだ(原文をそのまま引用する)
診断・コメント「肝細胞癌と思われる腫瘍は2箇所高集積巣として、検出されています。ほか微小肝癌も否定できません。リンパ節や他臓器への沿革転移は認めません。」
所見「肝臓に2箇所の高集積病変(強く薬剤を取り込む病変)を認めます。2023/7/14に行ったCTでみとめられた病変は多くの結節が集簇したような形の病変で、遅延像(2回目撮像)で取り込みがさらに増強しています。もう1箇所はその足側(後下区域)に小さく高い集積がみとめられます。早期像では不明瞭ですが、遅延像では、背景の正常肝への集積が低下している後区域に別の小さい集積が明瞭化しておりこれも病変の可能性が否定出来ません。他部位は生理的な集積ムラと思われます。腎臓肥大がありますが、病的な集積増加はありません。転移性リンパ節を疑う高集積病変は認めません。胆嚢は委縮しており石灰化胆石を認めます。ほか、腹部、骨盤に転移性病変を疑う集積はありません。骨転移は認めません。CTで肺野に腫瘍は認めません。右下肺縦隔側には淡い索状陰影が認められますが集積はなく、陳旧性炎症によるものと思われます。」
(写真:P1)
(写真:P2)
ということだ。医学的用語もあり分かり難い部分もあるが、PET-CTは最初25分、後に6分の2回行ったので、遅延像というのは後の方の6分で撮影されたものである。
これらの所見を元に消化器内科の医師と今後の対応を相談することになったということだ。
当初の説明では微小な肝細胞癌が複数あるので、抗癌剤による治療で癌の拡大を食い止めるしか方法がないと説明を受けていた。しかし今回の所見ではどうやら集積されたものが現れてきているようだ。そうなるとこれまでのやり方で果たして良いのだろうかと疑問が頭を擡げてしまう。
昨年の11月の初めてのPET-CTでは癌は見つからず、今年4月に人間ドックのエコ―検査で発見された肝細胞癌だが、そのまま放置していて今になって見つかったとしたら、もっと進行していたのか?それとも今と同じだったのか?実に微妙な判断だと思う。但し既に禁酒して5か月、発見が遅れていたら更に飲酒を重ねていただろうから、それによる肝臓への影響の大きさも拭えないだろう。
長生きは出来そうにないのだろうから、今を兎に角一所懸命に生きるしかないと思っている。
「ハンターズ・ムーン」
十一夜の月も綺麗だったが、それにも増して美しかったのが十三夜の月だった。(写真:M1)
そして迎えたのは十五夜の満月。それをハンターズ・ムーンというらしい。狩猟の季節が訪れたことを知るらしいが、如何にも狩猟民族の欧州の言葉だ。(写真:M2)
その月の右横には木星が光っていた。一等星の輝きだが、隣の月には及ばない。本当に見事な満月だった。