「おわら風の盆」

JR高山本線で八尾(やつお)へ行く。踊りは夜だから昼間は閑散としている。八尾の町は小高い丘に連なっている。駅から上り坂で進む。なぜ昼間に行ったかというと、土地勘を養っておこうと言うもので「曳山展示館」で踊りの稽古風景を見物。「おわら資料館」でVTRを観た。一度富山に戻り夕食を地元勤務の方と摂り、再度夜になるのを待って八尾へと向う。今度はバスの旅だ。八尾は踊りを待つ人々で混雑していた。地元には11の町があり、それぞれの地区で踊りを行うという。一番人気は「諏訪町」だというが、もう人並みで近付けない。已む無く「西町」「東町」「上新町」で踊りを観た。網傘を目深に被った女性の優雅な動きは正に感動的だ。元々お百姓さんの稲作の動きを元にしたものらしいが、手の動き、足運び、腰の捻りとしっとりとした実に美しい踊りだ。ゆったりと流れるような動き、三味線の音色に合わせた歌、それらが一体となり、夜の町をゆるりと進む。女踊りとは別に男踊りはいなせな動きだ。女性たちは基本的には24歳以下の若い人たちだという。顔が傘で隠れているのが神秘さを増す要因でもあるのか。いやあ、感動的な踊りが続く。約2時間、踊りを堪狽オて満員の電車で富山に戻る。しかし富山市内ではホテルは取れない。仕方なく高岡までJRで向かい、高岡駅前で宿泊した。何とか懸念された天候は辛うじて保ち雨に降られることもなく無事祭り見物を終えることが出来た。永年楽しみにしていた「おわら風の盆」だけに最悪の天候も考えられる中での強行だったが、ほっと一息だった。実は昨年もツアーに垂オ込んでいたのだったが、膝の手術を受けることになったのでキャンセルした経緯がある。今年は大阪時代の友人と共に行ったのだが、台風がもたもたして一向に進まず気をもましてくれたが、なんとか終えることが出来た。ありがとうございましたと天の神様に感謝、感謝。

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