「手前勝手世界食物語、第229話」

第一日目:夕食はサイゴン川船上でのベトナム料理、といっても殆ど中華料理か。「エビ竹輪」これは竹の棒にエビを摩り下ろしたもので包んで油で揚げてある。「茹でエビ」「白身魚のフライ」「イカと野菜の炒め物」「ちんげん菜の炒め物」「海鮮鍋」、デザートは「スイカ」でした。美味くもなく不味くもなく、可もなく不可もない食事でした。昼食は機内食で和食の「とんかつ」を食べた。
第二日目:ホーチミンでの朝食はバイキング。名物の「フォー」をまず食べる。いつもながら麺類は美味いし食べ易い。あとは「野菜炒めとチキンカレー」を少し食べた。昼は本格的なベトナム料理だというが、まずは「フォー」、「生春巻き」「お好み焼き風」「青菜の炒め物」「焼き飯」でした。夜は地元カンボジアの「クメール料理」とか。大きな円形のお皿に幾つか仕切りが設けられていて、そこに数種類の料理が載っていた。「苦瓜の肉詰めスープ」「生野菜と豚挽き肉の手巻き風サラダ」「切り身魚のフライ、ココナッツカレーかけ」「鶏とカシューナッツの炒め物」「スチームライス」でした。このホテルのサービスは非常によかった。最低でも3つ星ホテルではないかと思うくらいでした。
第三日目:カンボジア2日目。ホテルの朝食は勿論「カンボジア風フォー」でした。何がベトナムと違うかというと麺が若干違うかな?程度のお話し。昼食は「カンボジア風中華料理」、豪華メニューでした。「野菜と鶏肉のスープ」「青菜のにんにく炒め」「白身魚の甘酢あんかけ」「豚スペアリブ炒め物」「蒸しナスのガーリック風味」「豚肉とピーマンの炒め物」「三種の野菜のオイスターメ[ス炒め」「豚スペアリブの唐揚げ」などでした。夜は「ブッフェスタイル」だったが、数百人のお客が入り乱れ、とても食べられる状態ではなかった。比較的空いている人気のないものを食べたが不味かった。あとで聞いてみたらお客の数は600人で満席だったという。週末ということで隣国タイの人も多く来ていたという。
第四日目:勿論本日も「カンボジア風フォー」を食べた。今日のフォーには豚肉を入れてもらった。昼食には地元の名物料理「アモック」が出た。これが淡水に住む「雷魚」をココナッツミルクと合わせて蒸したもの。白身魚なのであっさりしたものだった。その他は中華料理だった。夜はバスの中での和食弁当。お腹を満たすだけだった。
第五日目:ハロン湾のホテルではいつも通り朝は「フォー」を食べる。昼はハロン湾クルーズの船の中での「海鮮料理」プラス「揚げ春巻き」。まあまあこんなものだろう。船内での海鮮料理は勿論新鮮だから決して不味くはない。香港の田舎で食べるような雰囲気だ。昔、バブルの全盛期には毎年数回ファーストクラスの飛行機で香港に行って新鮮な魚介類を食べていた経験からすると、このベトナム料理は田舎料理の域を出ないが、これはこれで鄙びていてベトナムだという気持ちにさせてくれる。ベトナム料理の「揚げ春巻き」で思い出すのが「グアム島」だ。その後何度も行ったことのあるベトナム料理の店に初めて行った時、この店の名物料理だという「揚げ春巻き」を注文したら、長さ15cm、直径2cmほどの馬鹿でかい揚げ春巻きが出てきた。そしてサイドに生野菜が数種類置いてあった。生のもやし、香草(ハーブ)、何かの葉っぱ等で春巻きを包んで、店自慢のたれに浸けて食べるというのだ。バリバリと大きな口を開けて噛みながら揚げた春巻きを食べた。食べ応えもあったが、実に美味しかった。但し量が多過ぎてやむなくホテルまで残りを持ち帰った。その後、病み付きになりグアムに行く度にこの店にはお世話になった。当時一本確か2ドルだったと思うが、安くて美味しかったのを今でも覚えている。これがベトナム料理かと感心したものだった。夜はほてるで中華料理でした。そろそろ胃も疲れているようで余り食べられなかった。
第六日目:ハロン湾のホテルでの朝食は定番の「フォー」。 昼も中華、夜は「ベトナム風フランス料理」でポークを食べた。早く日本に帰りたいと思うようになったのはやはり歳なのだろうか?
以上、ベトナム・カンボジアから勢古口がお送りしました。

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