第12日目

第12日目 5月29日(火曜日) 3?4
朝、午前4時、昨晩は旅の疲れから午後8時には眠りに着いた。結果、早朝から目覚めて起き出し、部屋から庭に出てみると空には「満天の星」があった。北斗七星を見つけ、「北極星」を見つけると、その左側、北北東のところから南の空に「天の川」が流れていた。大学4年の夏合宿の「伊豆修善寺競輪学校」、そして数年前の「中国九塞溝」以来の「天の川」だ。実に太く大きく優雅に流れている。まるで本物の川のようだ。「天空の芸術」に時を忘れる。
朝8時からカリフォルニアの砂漠を西に渡り、「シェラネバ山脈」の最高峰「Mr.ホイットニー」の麓を北上し、そこから山脈を西に横断して最終目的地の「ヨセミテ国立公園」に入った。その日はマリポサグロブの「ジャイアント・セコイヤ」の巨木を見学した。確かニュージーランドのクライストチャーチ郊外にこのセコイヤの森があるが、外来種を嫌うNZ政府が検討した結果、生育の早いこの品種を導入して森を作ることにしたという話しを現地NZで聞いた記憶が蘇って来た。帰り道に「リス」を見つけたので追いかけていたら何か音がする。「コツ、コツ。コツ」とリズミカルな音だ。観ているとなんと「啄木鳥(きつつき)」がいるではないか。赤い頭をして木を嘴で突いている。これは珍しいと見入っていると仲間の人たちもやってきたので教える。貴重な経験だった。更にバス停付近では鹿4頭も発見した。ヨセミテの森も動物たちの宝庫だ。明日はいよいよ本格的な「ヨセミテ探検」だ。何が見つかるやら楽しみだ。漸くこの田舎町「オークハースト」で携帯電話が繋がった。ラスベガス以来丸二日ぶりだ。驚いたことにヨセミテには「ゴルフ場」があった。自動車が出来る前にはここまで馬車でやってきて避暑をし、ゴルフを楽しんでいた金持ち連中がいたという。恐ろしいところだ。多分ゴールドラッシュで一山当てた人たちの遊び場だったのだろう?
第13日目 5月30日(水曜日)
今朝も早くから出発して「ヨセミテ公園」内の「グレーシャー・ポイント」に向かう。その名の通り嘗ての「氷河」の跡を眼下に見下ろせる場所だ。左に「ヨセミテ滝」、右に「ネバタ滝」、その中央に氷河が削り取った平地が広がっている。雄大な光景に圧倒される。今朝は鹿6頭、内1頭は雄の角のある鹿、リス3匹、「カリフォルニア・コンドル」1羽を見ることができた。この辺りも天候不順で雪が少なく水が不足していて、夏の終わりには滝は枯渇してしまうという。自然の力には勝てないと思い知らされた一日だった。だが旅の最後の国立公園は自然に囲まれた正にアメリカの象徴のような場所でした。長いようで短い15日間の旅も終わりだ。漸くサンフランシスコに到着し、明日は帰国するばかりだ。
第14日目15日目 5月31(木曜日) 第15日目 6月1日(金曜日)
サンフランシスコから空路帰国します。総括編は後日改めてお送りします。日本到着は日にちが変わって6月1日午後2時の嵐閧ナす。長い旅でしたが、感動の旅でした。

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