「手前勝手世界食物語、第266話」

「旅暦41、グルメ旅、後記」
残された最終日の「大人の休日倶楽部」の切符を使って長野県上田市を訪れた。上田から「しなの鉄道」に乗り替えて「信濃国分寺」へ行く。そこから歩いて「蕎麦屋」に行ったのだが、月曜日で休みだった。月曜日だと言うことを忘れていた。がっかり。仕方なく上田駅まで戻り、以前入ったことのある店を探すことにした。駅前から坂を登り「旧北国街道」沿いの古い町並みのところにその店はあった。数年前にも一度訪れていたが、その店の名は「おお西」という。この店の蕎麦の特徴は「発芽そば」というところにあるらしい。まあどんなものか知らないが、以前訪れた時には何かの新聞記事のコピーが置いてあり、「信州蕎麦に美味しいのはないが、うちのは美味しい」というようなことが書かれていたと記憶している。店の人にその話しをしたら「まあ、自信たっぷりねえ」と笑っていたが、「そんな記事のことは知らない」とその女性店員は言っていた。蕎麦の実を発芽させてそれを臼で挽いて粉にしているという。それではその「発芽そば」@1575円を食べてみることにした。細目の蕎麦が冷たく冷やされて出て来た。出汁は「鰹節」か。確かに咽喉越しはよい。つるつると入って行く。「二八そば」だろうか。量はそれなりに多い。でも直ぐに出て来たから、「挽きたて、打ちたて、茹でたて」でないことは間違いないだろう。ちょっと残念な結果でした。どうもご主人はおられず、女性店員が2名いただけでした。ご主人はいろいろと著作も多い方だけれど、「蕎麦屋の主人が店にいなくてどうするの?もっと蕎麦に力を入れるべきだ」と思いました。
以上、まだまだ暑い東京から勢古口がお送りしました。

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