「月島風景」

東京にお住みの方なら「月島」と聞けば直ぐに「もんじゃ焼き」を思い浮かべるか?と思う。お好み焼きでもなく、それでも鉄板の上に具材を乗せて焼く。ここまではお好み焼きと変わらないのだが、具材自体は出し汁がしゃばしゃばと入っている。まずキャベツ中心の具材で土手を周囲に作り、中に出し汁を流し込み、ある程度時間が経ったら全体をかき混ぜ、焼き上げてきて、ある程度固まったら、小さな鉄製のコテ(もんじゃハガシというらしい)で少しづつもんじゃを削りながら食べるというもの。具材はキャベツや野菜と魚介に肉類。出し汁に特徴があるのだろうか?と思っていたらTBSで「月島特集」をやっていて、出し汁は某大手メ[スメーカーのものだと言うのだ。そんな月島の町を半年振りに訪れたら、町の雰囲気が全く変わっていた。統一された町並みに変化していたので驚いた。歩道の上の屋根も、そして暖簾も統一されて綺麗になっていた。びっくりでした。私は余りもんじゃ焼きが美味しいとは思っていないのですが、皆さん、どうですか?

「麦秋至」(ばくしゅう、いたる)
5月31日は「24節季・72候」の一つ「麦秋至」の日だ。意味は「麦を刈り取る頃」だが、冬に植えた麦がいよいよ実り、刈り取りの秋(とき)となったことだ。古く中国ではこの時期を待って戦争の開始となったという。主たる食料の一つである「麦の収穫期」を終えてから、人々は戦いに刈り出されたという。なんとも意味のある時期ではなかろうか。だから麦秋前の戦いは原則ない。戦に刈り出される農民にとっても、戦いが専門の軍人にとっても食料がなければ戦えない。従ってこの麦秋の時期までは皆が平和を満喫できたという訳だったという。戦と言うのは昔も今も「兵站」が重要だ。昔は食料は現地調達だったが、敵が攻めてくると分かれば当然家や食料を燃やして逃げてしまい、敵に深追いさせ逆襲するという策もあるから、兵站を助ェに整えて食糧を持って戦に行くのはある意味常識だった。だから、「麦秋至」の意味があったのだ。

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