「またまた、北の国への鮨の旅」

「函館編」 第二日目
東京発新青森行きの新幹線は満席との車内放送があった。新青森まで約3時間の最短便に乗り込む。途中駅は「大宮、仙台、盛岡」だけだ。そして「青函トンネル」経由の「海峡線」で目的地の「函館」に入った。ちょっと時間があったので、市電を使って「五稜郭」に向う。「五稜郭タワー」の約100mの展望台からの景色は圧巻だ。眼下に「五稜郭」の城郭があり、その先には「大沼公園」、本来は見えるはずの「駒ケ岳」は雲の中。南に目を転じると市街地の先に「函館山」と「函館港」が見える。素晴らしい景色だ。夕方にはお目当ての「鮨処、美な味(みなみ)」へ行く。今回で3回目の訪問だ。函館で唯一「ミシュランガイド1つ星」獲得の店だ。店はカウンター8席にテーブル席2つ。ご主人と女性の手元の二人だけだから、沢山お客を取るのは無理だろう。冷酒を飲みながら、「お任せ」が出てくるのを待つ。電話で入店の依頼があったようだが、最近は混んでいるので前日や当日の蘭?ヘ全て断っているとのこと。私は一ヶ月前に蘭?オたから大丈夫。さて突き出しは「長芋の干天の上に、北海しまえび乗せ」、次が「とらふぐの刺身、酢とオリーブオイルかけ」、この河豚は地元「南芽部」産、天然物はこの時期しか獲れないのだという。この季節に北海道では河豚が食べられるのだ。これまた驚き。「煮蛸(戸井産)と、鮎(愛媛産)の山椒炊き」、「真烏賊(通称するめいか、松前産=生きていたものを目の前で捌く)の刺身」、「烏賊の塩辛」、「焼き穴子」と出た。この穴子(北斗産)が実は物凄く大きくて鱧(はも)かと思っていた。骨きりをした大穴子(開いた状態で幅10cm、長さ30cmほど)を焼き、レモンと岩塩で食べるのだが、兎に角美味いし、珍味、珍味で大感激。「なめこ汁」の後に、いよいよ「握り」をお願いした。「マツカワカレイ(森産)」、「平目の昆布〆」、「青柳」、「鮪(青森産)」、「ウニ(函館産)」、「小肌(佐賀産)」、「煮蛤(千葉産)」と豪勢に食べた。もうお腹一杯、至福の一ときを楽しんだ。本当に美味しかったなあ。またまた日本に生まれたことに感謝、感謝でした。食べ終えて、「函館山」に登ろうとロープウェイまで歩き出したが、直ぐ近くにバス停があり、今正にバスが到着したところ。行き先を見ると函館山となっているので満員のバスに飛び乗る。5分ほどで山頂へ。ところが凄い人の数。丁度日没後の一番よい時間帯だったようで大混乱の展望台から下を眺めると、くびれた函館市内に明かりが灯り、「百万ドルの夜景」が眺められた。多数の観光客だったが、特に「台湾」からの人たちが多かったようだ。北海道は台湾人に人気なのかなあ?

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