「茂木家美術館の北斎名品展」第7弾

「茂木家美術館の北斎名品展」第7弾(かつしか北斎美術館)
北斎親子。(写真:H1)H1
出典は「HOKUSAI MASTERPIECES OF ART」より
「富嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」(写真:H2)H2
現在の駿河湾西沿岸にある田子の浦の情景。船上で漁をする人や、砂浜で塩づくりをする人々が描かれている。塩づくりをしている人は鋤のような道具で砂面をならしたり、海水を運んだりしている。土地の産業にあった産業に従事する人々の姿からは、その土地の日常が思い起こされる。

「東海道金谷ノ不二」(写真:H3)H3

「駿州大野新田」(写真:H4)H4

「身延川裏不二」(写真:H5)H5

「諸人登山」(写真:H6)H6
富嶽三十六景シリーズの内、36図が出版された後に追加で10図出版された「裏富士」と呼ばれる作品群。江戸時代の富士登山は白装束を着た富士講の講中が登る宗教的行事だった。富士山道の岩室や道の途中で座り込んで休む人々など登山の厳しい様子が伝わってくる。旅に出るときは届け出る必要があったが、信仰や湯治による旅は認められていたため、観光目的の旅でも、多くの庶民はお参りという大義名分を使って旅に出ていた。