「ある先輩の死」

「ある先輩の死」
年に数度、我がアメリカンフットボール部の先輩の葬儀に遭遇する。ほぼ70歳代の方々だ。今回は日本で始めてフットボール専門誌である「タッチダウン」を創刊したG氏の葬儀だった。彼は母校の唯一の代表として全日本チームに選抜され、ハワイ遠征をした素晴らしいプレイヤーだった。ランニングバックとしての才能は抜群だった。その先輩は卒業後、月刊誌「タッチダウン」を創刊し、延べ600冊もの発行を行ったという。米国の専門誌もオフシーズンには発行しないというが、日本のタッチダウン誌は途切れることなく発行されたという。5年前に癌が見つかり2度の手術を経たが、遂に病魔に敗れ去った。葬儀にはフットボールの関係者が沢山集まっていた。弔辞は同期のA氏が読んだ。(写真:S1)

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(写真:S2)
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Jリーグの川淵氏の弔電が読まれた。Jリーグ発足当時、プロスポーツの本場であるアメリカで最大のイベントである「スーパーボウル」を各チームのオーナーを引き連れて見に行ったが、その時入手困難なチケットを手配してもらったこと等の話しが書かれていた。G先輩はNHKや民放テレビのアメリカン・フットボール放送での解説者としても活躍したので、覚えておられる方も多いと思う。
出棺だ。(写真:S3)
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先輩のこれまでのフットボールに対する功績を讃えると共に、ご冥福をお祈りする。

「大江戸展」
漸く改修が終わった両国の「江戸東京博物館」では、今「大江戸展」が開かれている。その中の一部をご紹介しよう。まずは江戸城を築いた「大田道灌」の像だ。(写真:E1)

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次は「太刀 銘 景光」。(写真:E2)
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刀を納める箱に、土井利勝が二代将軍秀忠より拝領し、以後土井家の重宝としたと記載されている。また、鞘の部分を含む拵え(こしらえ)は、「梨子地(なしじ)水車紋散(すいしゃもんちらし)蒔絵三葉葵金具付糸巻拵」で、太刀は南北朝時代、拵えは17世紀前半のものとされる。
次は「擬宝球」(ぎぼし)。(写真:E3)
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明暦の大火で焼き落ちた橋の復興で江戸城常盤橋のぎぼしである。作者は「椎名兵庫頭吉綱」と刻まれている。彼は日本橋のぎぼしも製造した。
次の浮世絵は「江戸火事図巻」。(写真:E4)
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明暦の大火は明暦3年(1657)に起こり3日間燃え続けたが、これを描いたもの。
「江戸市外図」。(写真:E5)
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明暦大火後の浅草橋御門付近の図。千人以上がここで亡くなったという。本図は多分オランダ商館長一行の中の人物が描き、本国に知らせたものだと考えられている。
次は「安政大地震 お救い小屋の図」。(写真:E6)
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当時もこういったことを行って庶民を救っていたということだ。
次の浮世絵は「江都名所 隅田川雪見之図」。(写真:E7)
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作者は歌川広重だ。人物が生き生きと描かれていて、雪の日の風景がよく分かる。
次は橋の渡り初めだ。「安政乙卯十一月廿三日 両国橋渡初之図」。(写真:E8)
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歌川国芳作。その地域の三代続く夫婦が行うもの。実は10月2日に起きた安政大地震で架け替え中で壊れなかった両国橋の復旧を描いている。
次は広重の「東都名所 高輪二十六夜待遊興之図」。(写真:E9)
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毎年7月26日の三日月の月を拝む行事があり、品川や芝高輪等は人気のスポットだったという。絵の手前には見物客相手の屋台が並び、寿司、汁粉、団子に果物が並べられているのが分かる。
歌川国芳作の「東都両国橋夏景色」(写真:E10)
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花火見物の船が沢山出ている。
広重作「東都名所 日本橋真景並二魚市全図」(写真:E11)
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日本橋の手前下が魚市場。川を動く船は魚だけでなく、酒や米も運ばれている。
歌川国貞作「隅田川東岸花見図」(写真:E12)
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東岸は田園地帯が広がり、四季折々の自然の変化に富み、江戸の人々に人気の行楽地だった。大商人の寮(別荘)なども多かったといい、小梅村、寺島村、墨田村などである。
この企画展は、NHKスペシャルの関連企画です。残りは次回に報告します。