「宇宙が始まる前には何があったのか?」

「雑談、第2話」
「宇宙が始まる前には何があったのか?」(ローレンス・クラウス 著)文春文庫から本宇宙
こういった本が私は好きだ。ここで述べられたことを簡単に纏めて見よう。
1) 宇宙は今から「137億2千万年前」に起こった高温高密度のビッグバンで始まったこと。
2)観測可能な宇宙には、ざっと4千億個の銀河系がある。そして我々の住む銀河系もその中の一つに過ぎず、そこには約1千億個の恒星(太陽と同じような)があること。
3)この4千億個の銀河系団は平坦(例えればパンケーキのような)な形で常に高速で膨脹を続けていること。しかし、2兆年後にはその膨脹スピードが光の速度を超えてしまい、我々の視界から消えてしまうということ。
4)量子重力に置いては、宇宙は無から自然発生的に生じることが可能であること。無から生じる宇宙は、空っぽである必要はなく、重力による負のエネルギーを含めてゼロでありさえすればいいということ。即ち、正の重力と負の重力とでゼロとなる状態から宇宙は発生する(ビッグバン)ことが出来るということだ。
5)宇宙で見ることが出来るのはたったの1%で、宇宙全体には正のエネルギーは約30%で、残り70%は見えない負のエネルギー(ブラックホールを含む)であるということ。
ここに至る詳細は本を読んでもらうしかないが、私には非常に感動的に思える推察だった。また我々の太陽も40数億年後には超新星として爆発してしまうのだし、2兆年後には他の銀河系の大多数が遠く離れてしまい、且つ光よりも早い速度で動くので見えなくなってしまうのだったら、どういうことでもなかろう。まあ神が創った宇宙ではないことはどうも確実なようだった。(写真:11日早朝の満月、月齢14.6日)満月
(写真:月齢16.1日の月)月齢16.1
さて、見える宇宙がたったの1%、そしてその1%の中に4千億個の銀座星団があり、1個の銀河には約1千億個の恒星があるということは、宇宙全体は一体どれだけの大きさなのだろう?想像を絶する姿なのだろう。

「2017 私の映画鑑賞記録」
「相棒 劇場編Ⅳ」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年22作品目)
スポーツの世界大会で活躍した日本人選手団が銀座をパレードする。そこにテロが起こる。果たして防げるのか?いつもながらテンポのよい映画でした。映画相棒

「マリアンヌ」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年23作品目)映画マリアンヌ
第2次世界大戦中のカサブランカで独大使を暗殺したカナダ人の軍人とフランス人の女性がイギリスで結婚し娘を授かった。しかし彼女が逆スパイである可能性が高まった。彼女の無実を信じる夫は単独でフランスに渡る。果たして彼女はドイツのスパイなのだろうか?

「サバイバル・ファミリー」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年24作品目)映画サバイバル
ある日、突然電気がなくなってしまう。即ち文明の力がなくなるのだ。簡単に言えば江戸時代以前に戻るということか。そんな事件にある一家は都内から鹿児島へ移動するのだが、馬鹿らしいが現実的なお話しでした。

「未来を花束にして」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年25作品目)映画未来
1915年のロンドン。女性蔑視、男性優位に対して女性参政権を勝ち取ろうとした女性たちを描く。警察による暴力虐待に対抗した英雄的女性たち。そして1928年漸く女性参政権を獲得する。映画はこんなお話しだが、そこから見えるイギリスの実態。身分社会、格差社会が見事に描かれている。未だにイギリスの社会構造は労働者階級の下層社会と上流社会に完全に分かれている。サッカーのベッカムも下層社会の人間だから、ナイトの称号をほしがっているのだ。

「エリザのために」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年26作品目)映画エリザのために
ルーマニアに住む医者家族。娘はイギリス留学を目指す高校生。最終試験を前にしてレイプされかかる。落ち込む彼女。父の外科医は不倫中。父は娘のために裏から合格点を取らそうとする。その見返りに副市長の肝臓移植のドナーを優先的に与えるという約束をする。世の中、持ちつ持たれる。裏には裏があるのだが、副市長に汚職の嫌疑が掛かる。さて娘は無事に留学出来るのだろうか?共産国家から民主主義になった歪みが描かれている。

「LIVE FOR TOGAY 天龍源一郎」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年26作品目)映画天龍
プロレスラー天龍の引退試合を追う。

日経新聞2月17日(金)の「シネマ万華鏡」の映画評価によれば、「ラ・ラ・ランド」が4つ星、「愚行録」が3つ星、「雨の日は会えない。晴れた日は君を想う」が2つ星、「相棒 劇場版Ⅳ」が2つ星、「AT THE TERRACE テラスにて」が2つ星、「サクロモンテの丘」が3つ星、「息の跡」が4つ星でした。

「私の去年2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★
★★★★=「ショコラ」「アイヒマンを追え」「マグミフィセント・セブン」

「2017 観劇シリーズ」

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、2月の北海道(札幌、旭川)。
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「宇宙が始まる前には何があったのか?」(ローレンス・クラウス 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年33冊目)

「きつねの嫁」(岡本 さとる 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年34冊目)「居酒屋お夏」シリーズ第6弾本居酒屋

「紅椿」(藤原 緋沙子 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年35冊目)「隅田川御用帳」シリーズ第9弾本紅椿

「穴屋でございます」(風野 真知雄 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年36冊目)本穴屋

「不忠者」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年37冊目)「結城半蔵事件始末」シリーズ第1弾本不忠者

「御法度」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年38冊目)「結城半蔵事件始末」シリーズ第2弾本ご法度

「峠道 鷹の見た風景」(上田 秀人 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年39冊目)本峠道