「ドン・キホーテのお話し」

「ドン・キホーテのお話し」
セバスチャンの作品「ドン・キホーテ」は余りにも有名だが、勿論想像上の人物である。しかし、この「ラ・マンチャ」地方では観光資源となっている。グラナダからイベリア半島の中央部にある「ラ・マンチャ」地方に向かう道路の周囲は赤土に覆われている。ここの名産品はオレンジだそうだ。立ち寄った店では7kgのオレンジが7.5ユーロで売られていた。
(写真39:オレンジ)

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周囲の山の上の多数の風力発電用の風車が廻っていた。(写真40:風車)
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突然、黄色の花が咲く農地になった。この辺りは以前は無毛な地だったが、地下水をくみ上げて給水するようになり、農業が発達したという。スペインは農業国だ。アメリカ中西部やニュージーランドで見た大型の散水装置があり、色々は作物が作られているようだ。(写真41:黄色い花畑)
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山の上の旧式の風車が観えて来た。(写真42:風車)
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ちょっとスペインの基本条例を整理しよう。国土の広さは日本の1.4倍、人口4千5百万人ほど。農業では「オリーブ」の生産は世界一。ワインも世界有数だが、国内で使用されてしまうらしい。典型的なヨーロッパの農業国だ。失業率は20%以上、経済的にはギリシャに次いで問題がある。また日本同様「少子高齢化」の波が押し寄せ、女性一人当たりの出産率はなんと1.1人だという。それでも人々は人生をエンジョイしているようだった。「コンセーグラ」という村に来た。作家セバスチャンも滞在した場所で、ここの風車を観て、ドン・キホーテの物語を思い付いたという。山の上の風車群に到着。中国人観光客が実に多い。(写真45:風車)
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(写真46:風車)
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(写真47:風車)
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風車の羽根の後ろに大きな木の支柱があり、これを人や馬で曳いて風の方向に羽根を向けたという。そして粉を挽いた。

セバスチャンが泊まったという「プレルトラピス」の村の宿屋だ。(写真48:宿屋の庭)

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(写真49:ドン・キホーテの像)
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愛すべきドン・キホーテは素晴らしい騎士になりたくて、悪者を退治して名を揚げようとした。そして風車を怪物だと思い込み、痩せ馬で突っ込み、風車の羽根で巻き上げられ地上に叩き付けられたというお話し。何となく親しみを覚える物語だ。