「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「ブルックリンでオペラを」(TC日比谷にて)私的評価★★★★(今年21作目)
オペラ作曲家の彼はスランプに陥り5年間も新曲を造れていなかった。妻と彼女の連れ子18歳の義理の息子との3人暮らしに、偶然街のバーで出会った女性・タグボートの船長と浮気をした彼はそこから新たなオペラを思いつき発表すると大ヒットする。しかし女性船長はそのオペラが彼女と彼との出会いを描いたものであることを知り復縁を迫る。一方息子の彼女16歳はこれまた偶然に作曲家一家の掃除人が母親だと分かる。そして18歳の息子と16歳の娘との関係は未成年者に対する犯罪なのかへと話しは進み、逃れるために二人は結婚しようとする。米国の法律ではニューヨーク州では16歳の少女の結婚は認められていなかった。果たしてどうなるのか?アメリカン・コメディーの暖かさが感じられる映画でした。現題は「She came to me」

「パスト ライブス/再会」(TC日比谷にて)私的評価★★★★(今年22作目)
韓国では道で袖が触れた男女には縁があるという。縁とは前世で8000世代前からのどこかで二人は出会っていたということ。ソウルに住む12歳の少年少女は初恋に。しかし彼女は突然いなくなる。8年後彼はネットで彼女がニューヨークで暮らす作家だと知る。連絡を取り合う二人。更に12年が経ち遂に彼は彼女を訪ねてニューヨークを訪れる。既に彼女は結婚しアメリカ人男性と暮らしていた。彼の数日間のニューヨーク滞在時の彼女との行動が実に美しいし、しかし必然的に別れが悲しく、ブラトニックな愛の姿を描く。

「名探偵コナン/100万ドルの五稜星」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年23作目)
北の地、函館で戦前に隠された秘宝を巡る争いを描く。いつもながら面白い。

また、4月12日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「プリシラ」「リンダはチキンがたべたい!」「貴公子」「No.10」「ザ・タワー」「ソウルフル・ワールド」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇予定。久々の玉三郎です。

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「流言」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年46作目)「武商繚乱記」シリーズ第3弾

「魔眼の光」(佐々木 裕一 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年47作目)「公家武者信平」シリーズ第15弾

「花咲舞が黙っていない」(池井戸 潤 著)中公文庫 私的批評眼★★★★(今年48作目)

「夫には殺し屋なのは内緒です2」(神楽坂 淳 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年49作目)「同」シリーズ第2弾