「癌闘病記ー第9回」

「癌闘病記―第9回」
英国キャサリン妃が自らの癌を告白し、多くの癌患者へ勇気ある配慮を示して話題になっている。私には自分の事しか考えられないので王妃は素晴らしいと思う。
私が昨年5月に肝細胞癌ステージ2を告げられた時には、目の前が真っ暗になり何も考えられなかったが、ほぼ一年を経過して癌との付き合い方が分かってきたような気がする。肝細胞癌をネットで調べると1年後、3年後、5年後と生存率は減少していくことが分かる。一方、癌だと知らなかったとしても寿命は訪れる訳で、知るか知らないかではなく、いかに生きるかが一番大切だと常々思うようになってきている。
食欲は完全に元に戻ったが、口内炎のような状態で歯磨きも出来ない。歯医者に相談した結果刺激物が少ない幼児用の歯磨き粉で対応することにした。体重も徐々に戻りつつあるが、癌との戦いは終わらない。
発癌の理由については、喫煙や飲酒があげられるが、喫煙は止めてから40年以上経つし、私はこの50数年に亙り過度の飲酒を続けていたから、癌の要因は飲酒だと思う。これは自業自得で他者には責任はない。全ての責任は私自身にあるからだ。それでも孫の行く末や子供たちの事を考えると生にしがみつきたくなるのは煩悩のなせる業なのだろうか?まだまだ未熟な私でした。
待ちに待った桜の開花が伝えられた東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。