「人生は旅の如くー2008年編・前半」

「J  REPORT 2024 4月第1週号」
「リタイアメント・ノート 14年10ヶ月目」
「VOL.1360 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如く-2008年編・前半」
~人の一生は自分探しの長い旅なのかも知れない~(作家:岩室忍)
昨年後期高齢者となった。よく人生を旅に例えることがあるが、その例に倣うと旅も最終コーナーになりつつあるのだろう。それならばこれまでの旅の履歴を見つめてみようかと筆を執った。
まず病歴だが、小学校6年生の1月に盲腸で入院手術した。中学受験の直前だったので少し心配した。
次の大怪我は今も悩まされている左膝(高校1年)だった。そして大学1年生の3月に左膝靭帯除去の内視鏡手術を受けた。その後は大きな病気もなかったが、左膝は徐々に悪化し2010年9月に遂に諦めて人工関節への置き換え手術をした。更に老化現状が進み2013年には脊柱管狭窄症手術を受ける。65歳の時だった。
そして2021年1月には心臓の不整脈で心臓マブレーション手術を受け、同じく5月には胆石の除去手術をした。昨年23年には5月に右膝の人工関節置換術をし、両膝共に人工関節になった。同時に4月の人間ドックで発見された癌細胞を再検査の結果、完治不能の肝細胞癌でステージ2と宣言され、辛い抗癌剤治療が始まり、今に至る。
人生には色々な転換点があるが、私は50歳か最悪でも60歳までには会社人生を終えて隠居生活をすることに憧れていた。それが訪れたのが50歳の時に大同コンクリート工業(更生会社、現在はジャパンパイル)への出向、転籍し丸紅を退職したことだ。更に60歳直前に念願の隠居になった。2008年6月末の株主総会後に退職願を出し、数日後には車を運転し上高地を日帰りで訪れた。そして一連の海外旅行の始まりである「カナディアン・ロッキーへの旅」に出掛けるのだった。7月のカナダは実に美しかった。氷河あり熊が生息し真夏なのに雪が降った。感動のカナディアン・ロッキーだった。この年、8月には次男が留学していたスペインに娘と行き、3人でスペインとフランスを半月旅した。本当に良い思い出になった。8月末から9月にはエジプトに行った。カイロでリーマンショックにぶち当たり大損した。9月には初めてオーストラリアも訪れた。もうこの段階でエアーズロックへは膝が悪くて登れなかったのが悔やまれる。初めて南十字星も観た。これまでのスペイン、フランス、エジプト、オーストラリア共に初めての旅だったが、10月にはニューヨークに1週間旅したが、2度のニューヨークで1度目は1984年の南米出張の帰りに立ち寄った旅だった。勿論スペイン以外は全て一人旅だ。ニューヨークでは美術館博物館を堪能し、日本食の鮨にも三晩も通った。ボストンとワシントンDCにも行った。旅に美味しい食べ物は付き物だが、肉も魚介類も美味しかった。各地でハロウィーンの飾り付けを観て驚いた記憶がある。それでもまだまだ元気な頃のお話しだった。次回2008年後半編では食を語ろう。