「二月大歌舞伎観劇記」

「二月大歌舞伎観劇記」(写真:K2)
(写真:K3)
(写真:K4)
(写真:K5)
(写真:K6)
「女車引」
本来は男役が演じるものを女役が替わりに演じるという荒事を表す。京の吉田神社境内での車引きの争いを描く。三つ子の兄弟の妻たちがそれぞれ敵対し合い争うのだが、それを舞いで表すというもの。女の色気が匂う演目だ。

「船弁慶」
五世中村富十郎十三回忌追善狂言 河竹黙阿弥 作(写真:K7)
新歌舞伎十八番の内の一つ。新歌舞伎十八番というのは、九代目市川團十郎が市川家のお家芸「歌舞伎十八番」に追加して「新歌舞伎十八番」として30演目を決めたもの。
兄の頼朝に疎まれ、九州に去ろうとする義経主従が尼崎の浜より船に乗ろうとするその時に、平知盛の亡霊が現れ海を荒れさせて義経たちを渡らせまいとする。そこで弁慶が呪文を投げ掛け、亡霊を破るというもので元は狂言から生まれ歌舞伎に変えたもの。義経役の中村鷹之資はこの役の初演だ。
おや?客席に日本髪を結った女性が複数いた。珍しいね。(写真:K8)