「ユングフラウヨッホにて」

その日は雲が空を覆いつくしていた。ヨーロッパ最高度にある鉄道の駅「ユングフラウヨッホ」から更にエレベーターに乗って外に出たが、そこは「白銀」の世界だけでなく「雲の中」の世界だった。雪道を進むと行き止まりになる。本来ならばここから「アイガー」「メンヒ」「ユングフラウ」の山々が見えるはずだったが、全く視界には雲と雪以外にはない。ここで偶然オーストラリア人に会った。なぜかと言うと私が背負っていたリュックはオーストラリアの「エアーズロック」のものだったから、彼等が話し掛けてきたのだった。そこで彼等が私のカメラで撮ってくれた写真だ。翌日再度挑戦して快晴のユングフラウヨッホを楽しんだことを付け加えておく。10日間のスイス旅行中、曇りないし雨だったのはたった一日でその他はほぼ晴れだったことはラッキーだったのだろう。

2012年の映画のお話し
映画「アメージング・スパイダーマン」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年112作目)
人気漫画がここまでシリーズ化するとは思わなかったが、毎度同じようなお話しなのだが、それなりに面白く仕上がっているのは流石にハリウッドだ。3Dの迫力が凄い。

映画「臨場」(丸の内YOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年113作目)
一人の「検視官」の物語。無差別連続殺人を起こした犯人が無罪となった。心神喪失だというのが裁判の判決だった。2年後、その裁判の弁護士と精神科医が殺された。犯人は被害者の家族なのか?検視官は死者の最期の言葉を見付け出すというのだが。

映画「少年は残酷な矢を射る」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年114作目)
なんとも奇妙な映画だ。子供時代から母親に懐かなかった少年は父親が買い与えていた「弓矢」が上達していく。息子と母親との愛情の擦違いが、この映画の主題だ。その結果、最終的に少年が犯してしまう犯罪とは?実に残酷な結果だった。

映画「ハングリー・ラビット」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年115作目)
妻がレイプされた高校教師。そこへ不思議な誘いが掛かる。レイプ犯を懲らしめてやるというもの。その代わり簡単な手伝いをしてほしいというのだ。承諾するとレイプ犯が殺された。しかし教師には殺人の依頼があった。果たして結末は?

映画「ディア・ハンター」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年116作目)
1978年の作品。同じ町の3人の若者がベトナム戦争に赴く。共通の趣味は「鹿狩り」。そしてベトコンに捕虜隣「ロシアン・ルーレット」をさせられる。その恐怖とは?若き日の「ロバート・デ・ニーロ」や「メリル・ストリープ」が出てきる当時のアカデミー賞総なめ作品。実に面白い。

映画「プレイ 獲物」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年117作目)
フランス映画。銀行を襲って金を奪った男は金を隠したまま捕まって刑務所へ。そこで同室だった男が先に刑務所を出た。その時妻にある伝言を頼んだ。しかしその男は連続殺人犯の疑いが強まった。そこであるチャンスを利用して男は刑務所を脱走する。そして妻が既に殺され、奪った金も盗まれていたことが分かった。男は警察に追われる。一方、連続殺人犯を男は追う。理由は彼の娘を誘拐されていたからだった。逃走劇と結末のどんでん返しが面白かった。

日経新聞7月8日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「崖っぷちの男」が4つ星、「さらば復讐の狼たちよ」が4つ星、「ラム・ダイアリー」が3つ星、「ただ君だけ」が3つ星、「プレイ 獲物」が3つ星、「グスコーブドリの伝記」が3つ星、「オロ」が3つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」

「シノプスシ178」
「谷中黒猫殺人事件」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年163冊目)「耳袋秘帖」シリーズ13作目
「両国大相撲殺人事件」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年164冊目)「耳袋秘帖」シリーズ14作目
いつもながら南町奉行の根岸の大耳が活躍する。

「夕映え」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年165冊目)「知らぬが半兵衛手控帖」シリーズ17作目

「迷子石」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年165冊目)「秋山久蔵御用控」シリーズ3作目

「秋思ノ人」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年167冊目)「居眠り磐音江戸双紙」シリーズ39作目

「墨痕」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年168冊目)「奥右筆秘帖」シリーズ10作目

「虎が雨」(今井 絵美子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年169冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ11作目

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