「團菊祭五月大歌舞伎」

「團菊祭五月大歌舞伎」於:歌舞伎座
團菊祭とは、六代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の両名優を称えての歌舞伎開演のこと。(写真:S1)
(写真:S2)

「歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)」
歌舞伎十八番とは「成田屋市川家」が演じる「おはこ」のこと。
「暫」は元禄十年(1697年)正月に中村座で演じられ、毎年十一月の顔見世興行で必ず演じられてきたもので300年以上の伝統がある。
市川海老蔵が英雄の鎌倉権五郎を演じる。早春の鎌倉鶴ヶ岡八幡宮で清原武衡(市川左団次)が部下に成田五郎(市川男女蔵)らの首を切る様に命じる。そこへ「暫く、暫く」と言いながら権五郎が現れ、成田らを救うというお話し。
(写真:S3)

「新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)」
明治14年が初演で、「新古演劇十種」とは成田屋市川家の「歌舞伎十八番」に対抗して、「音羽屋尾上家」が作ったもの。「土蜘」は能の土蜘蛛を元にして歌舞伎にしたもの。比叡山の僧侶+土蜘蛛の精役(尾上菊之助)が病気療養中の源頼光(尾上菊五郎)を訪れるが、頼光の小姓(尾上丑之助)に土蜘蛛だと見破られ、打ち取られるというお話し。菊之助の息子が菊五郎、その子が丑之助と親子孫3代で演じている。また中村家も時蔵、梅枝、小川大晴と3代が共演している。「十種」の内には「身代り座禅」もある。
(写真:S4)
今回は4月に予約日を間違ってしまい「桟敷席」を予約出来ず2階席になってしまった。たった1000円の差だが、実に見易くない。桟敷のありがたみを感じました。