「米沢牛 登起波」

「手前勝手世界食物語、第622話」
「米沢牛 登起波」
創業明治27年という老舗の牛肉店が山形県米沢市にあった。そこで買い求めたのが「登起波漬」という皇室献上(宮内庁御用達)品の牛肉だ。多分江戸時代に彦根藩井伊家が将軍家に献上した近江牛と同じようなものだろう。基本は米沢牛の肉を地元の味噌をベースに酒粕の風味と合わせ、牛肉に漬け込んで熟成させたものだ。
(写真:S1)
封を切っていこう。(写真:S2)
(写真:S3)
(写真:S4)
そして味噌を剥がして肉だけにする。(写真:S5)
それを焼いて食べる。(写真:S6)
確かに古(いにしえ)の味だ。でもちょっと甘いが美味しい。昔の人はこうやって牛肉を食べたのだと理解できる。
300gで8000円は高いかリーズナブルか。まあ一度食べてみてください。勿論これは保存食としての牛肉だ。新鮮な肉の食べ方ではない。
以上、大型連休に突入した東京から勢古口がお送りしました。
来週号は31回目のハワイです。