「H先輩の死」

「H先輩の死」
突然電話があり「誰か亡くなったらしい」という不可思議な電話が入った。その直後にH先輩のことだと判明した。彼が大学1年生の時に私は高校1年生で初めての夏合宿に向かう時、彼の自宅から「チクチクジュース」と我々が名付けていた飲み物を彼の車「フェアレディ」に乗せて運んだ記憶がある。それは今でいえば甘いコーヒーの濃色ジュースだったのだろう。その時からの付き合いだから長いものだ。
数年前には私たち同期に相撲の桝席のチケットを送ってくれたりもした。先月のOBたち有志の会にも当初出席の連絡が来ていたが、当日に姿を現さなかったので何かあったのかとは思っていたのだが、それにしても残念だ。
式場は「東叡山寛永寺」の「輪王殿」だ。(写真:S1)S1
表門は歴史的なもので戊辰戦争時の寛永寺の表門として官軍の砲撃による砲弾跡がある門だ。(写真:S2)S2
ここは徳川幕府の菩提寺だ。江戸城から見て鬼門に当たる方角にあり、歴代の将軍が江戸城を守るこの場所に墓地を造り、亡くなった後も城を守ったのだ。
通夜と葬儀告別式に受付として香典関係のお手伝いをさせて頂いた。通夜の2時間程前に式場に到着した時にはまだ納棺前でご遺体と直接対面することが出来た。素晴らしい祭壇だった。(写真:S3)S3
般若心経を唱えさせて頂いた。
部の旗と同期の仲間たちの旗があった。(写真:S4)S4
出棺前に「塾歌」が流れ私たちも歌った。もう涙が止まらなかった。
その後先輩から連絡があり、焼き場で骨を拾ったとの連絡を受けた。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌。