「大学フットボール・第3週」

「大学フットボール・第3週目」
今週の対戦相手は「日本体育大学」だ。2週目に日体大:早稲田の試合は激闘の末、25:25の同点となり、タイブレークで早稲田が辛うじて勝利したことから、かなりの強さだろうと思われ、緊張した試合開始前だった。(写真:試合開始直前)

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第1クォーター(1Q)は一進一退で互いに決め手を欠いていた。写真は試合開始直後の母校のキックオフと日体大のリターンを素晴らしいタックルで止めたシーンだ。(写真:KO1)
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(写真:KO2)
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(写真:KO3)
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(写真:KO4)
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その前に試合時間について説明すると、本来のフットボールの試合時間は正式計時で1Q15分の合計60分なのだ。しかし、現在の大学の試合は決勝戦以外は1Q12分で行われている。理由は試合数をこなすためには短くしないと日程が組めないということだ。大学の場合試合会場は、「富士通川崎スタジアム」「味の素アミノバイタルスタジアム」「駒沢第2競技場」「横浜球場」で行われている。上位チーム8校(TOP8)の試合を土日の2日間に組むわけだから、土曜日2試合、日曜日2試合を同一グラウンドで行うためには1Q12分でないと消化できないということらしい。12分でも1試合は2時間半から長いときには3時間になってしまうからだ。写真は母校のオフェンスの連続写真だ。テイルバックの中央突破シーンだ。(写真:1)
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(写真:2)
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(写真:3)
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(写真:4)
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オフェンスラインがしっかりとディフェンスをブロックしているのが分かる。
第2Qに入って、残り7分23秒、母校のエースランニングバック、背番号29番、主将である「李」君が中央突破し、そのままタックラーを振り切り、右サイドライン際を走り切り、60ヤードのロングゲインTD(タッチダウン)を挙げた。TFP(トライ・フォー・ポイント)のキックも決まり、母校が7:0とリードした。李君だが、彼は昨年の世界選手権の日本代表に学生唯一選ばれたエースだし、今年のメキシコ大会にも日本代表に選ばれている逸材なのだ。また昨年の秋のシーズンの「TOP8リーグ」のリーディングラッシャーでもある。いや、本当に素晴らしいランを見せてもらった。180数センチ、80数キロの巨体がフルスピードで走り、タックラーを弾き飛ばし、且つもの凄い速さでディフェンスを抜き去る。速いこと速いこと。あんなランニングバックを観た事がなかった。圧倒的な強さと速さ。現在の大学生ナンバーワンは間違いないだろう。彼は第2週目の中央大戦では30キャリアで180ヤードを走っている。2Q残り4分16秒、日体大は母校陣内からのFG(フィールドゴール)のキックを成功させ、7:3となる。しかし残り2分47秒、またまた李君が50ヤードランでTDを挙げ、14:3となる。このプレーも素晴らしかった。その後残り46秒にはQB2番小田君(3年生)の10ヤードランでTD、20:3となり前半終了した。(写真:前半終了時のスコアボード)
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母校のチアリーディングチームが現われ、ハーフタイムショーが始まった。(写真:ハーフタイムショー1)
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(写真;同2)
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(写真:同3)
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さてその後の試合経過だが、3Q,残り8分28秒、またまた李君が3ヤードのランでTD,TFPも決まり、27:3。4Q、残り11分19秒、QB2番小田君からの50ヤードのロングパスが決まりTD,TFPも決め、34:3と大きくリードした。その後残り8分41秒に12番QB米内君(4年生)が見事に50ヤード走り切りTD,TFPは決まらなかったが、41:3として試合終了した。(写真:試合直後のスコアボード)
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早稲田を苦しめた日体大に大勝した訳だが、日体大に幾つかの敗因があった。まず母校ディフェンスのLB52番染谷君(3年生)の活躍だ。彼も今年のメキシコ世界大会に選ばれたメンバーだが、彼のQBサックが度々あり、恐らく日体大はQBサックによるロスが50ヤード以上あったのではなかろうか?完全にパスプレーが封じられたことだ。更に日体大のパスレシーバーのキャッチミスが多かった。これではQBが可哀相だ。反則は相変わらず母校が多かったが、それ以上にディフェンスの踏ん張りがこの勝利の決めてだといえよう。

「部員の管理」
有名な「ミス慶應」を開催している同好会が未成年者への飲酒ということで、塾当局から会の廃止を命ぜられた。それほど従来のような甘い考え方では大事件になるということだ。今、我が体育会アメリカンフットボール部は210数名もの多数の部員を抱えている。もし不祥事でも起こせば「即、廃部」ということになってしまう。それほど部員管理の厳しさが求められている。暴力事件も飲酒も喫煙も何もかもがご法度なのだ。当然と言えば当然なのだが、創立1935年の伝統ある部であり、現役では母校の中でも最も多い部員数を数える部の一つだけに、廃部というような事態にならないように我々OBも真剣に向き合わなければならない。