「吉例 顔見世大歌舞伎 観劇編」

「吉例 顔見世大歌舞伎 観劇編」
11月の歌舞伎座第2部は「寿曽我対面」と「連獅子」の二つの演目だった。
「寿曽我対面」は、曽我兄弟の仇討の話しだが、今回の演目は「十世坂東三津五郎七回忌追善狂言」とあった。(写真:歌舞伎5)
場面は富士山の麓で、鎌倉幕府の大大名である工藤左衛門祐経(尾上菊五郎)を仇と狙う曽我兄弟の兄・十郎祐成(中村時蔵)と弟・五郎時致(坂東巳之助)が対面するのだが、兄弟のみっともない服装に居並ぶ大名らは罵倒するのだった祐経は彼ら兄弟が先に討ち取った父親の敵討ちに来たと知るが、盃を交わすことにする。しかし、激高している五郎はその盃を投げ捨てる。宥める兄十郎。そこで祐経は五月の将軍源頼朝の狩りが終われば兄弟に討たれてもよいと約束するのだった。この芝居の主役は五郎、三津五郎の息子が五郎役の巳之助だ。(写真:歌舞伎2)
(写真:歌舞伎3)
「連獅子」(写真:歌舞伎1)
お能が武士にみに許されていた江戸時代から時代を経て明治になり、能が一般的になり能の演目が歌舞伎でも演じられるようになった。河竹黙阿弥の作で獅子が生まれた子を谷に突き落とし這い上がって来た子のみを育てるというもの。
親獅子役の狂言師右近は片岡仁左衛門、子獅子役の狂言師左近は仁左衛門(77歳)の孫である千之助が演じている。
文殊菩薩を祀る「せいりょうさん」の麓で舞う二人の狂言師。やがて子を親が谷に落とす。子が這い上がって来るまでが前半。
続いて、山に参ろうとする浄土宗の僧・専念と法華経の僧・日悶は互いに相いれないため「宗論」を行い、所謂喧嘩をする。そして獅子の親子が現れて「毛振り」という舞を踊る。長い獅子の毛は「ヤク」の毛で造られていて、人の身長より45cm程長いし、重さは3-4kgもあるという。それを身体全体で頭の上でグルグルと回す大変な技だ。見事な演技でした。(写真:歌舞伎4)

「神奈川会」
中学の同級生の集まりだが、コロナ禍不参加だった方々も徐々に戻りつつある。今回は7名の参加者だった。漸く日常が訪れたようだ。場所は横浜野毛商店街の「うみとはたけ」。三浦半島の魚と野菜が売りの店だ。
まずは先付け「鮪の中落と芋」(写真:K1)
メンバーをご紹介。(写真:K2)
(写真:K3)
次々よ出てくる料理をご覧あれ。「生野菜盛り合わせ」(写真:K4)
「生牡蠣」(写真:K5)
「刺身盛り合わせ」(写真:K6)
「トマトとシラス」(写真:K7)
「長いもの天麩羅」(写真:K8)
「焼き椎茸」(写真:K9)
「焼き葱」(写真:K10)
「鮪串揚げ」(写真:K11)
「焼き鳥」(写真:K12)
「ピッツァ」(写真:K13)
「漬物盛り合わせ」(写真:K14)
「おにぎり」(写真:K15)
まあ、よく食べるね。よく飲むね。73歳の老人たちだが、健啖家でした。話しも盛り上がり、久々楽しい会でした。