「心不全で緊急入院。闘病記2」

4日目:11月16日(月曜日)
今いる施設「IMCU」の意味が分からないが、夜が明けた。
昨晩10時に睡眠導入剤を飲んで以来、全く目を覚まさずトイレにも行かず午前5時半に目が覚めた。久し振りの快眠だ。医師の診断では体重も減少しているし、(本日は入院当初から3.3kg減)心拍が弱いから水分が体中から戻ってきていないのでまた水分供給は制限されるが、よくなりつつあるとの心強い話しだった。脈拍も100前後になりつつある。外は快晴で暖かそうだが、室内は寒い位だ。ここは5階だが、6階の野外庭園の改築工事中ということで窓の外には足場が組まれていた。(写真:A21)
朝食も食べていない内に主治医がやってきて、午後から胃カメラを食道に入れて、すぐ後ろの心臓の部分に血栓ができていないかを確認した上で、麻酔を掛けて電気ショックを与えて心拍数を元に戻す手術を行うとのことだ。上手くいけば退院も早いらしい。今日明日にも退院出来れば嬉しいのだが、まずは電気ショック次第という訳だ。成功すれば一般病棟に移れるらしい。その前にリハビリ担当の方が来て歩行練習が始まった。一日中ベッドの上にいたので、歩くのに自信がなくなっている。
そして正午から喉への液体麻酔薬を入れて痺れさせてから胃カメラのようなエコー装置を呑み込まされた。その後のことは麻酔でよく覚えていないので分からないが、気が付くと午後2時近くになっていて、脈拍は通常値に戻っていた。どうやら成功したようだ。まだ頭が若干ふらふらするが、元気ではある。早速LINEで状況を関係者に説明する。便利なものだ。遂に点滴の針が抜かれた。その後は利尿剤を呑むのと水分の制限は続くが、徐々に通常生活に戻りつつある。そして午後2時から3度目の移動で元の4階の一般病棟へと移った。
色々な検査は継続しているが、主治医がやってきて、明日一日様子を見るがその結果次第では、明後日にも退院とのことだった。良かった。但し、心不全は電気ショックで完全に治る人と再発する人がいるので、基本的にはカテーテル手術をするほうが望ましいということなので、後日行うことで手術を依頼した。数日の入院で済むということで今後打ち合わせする予定だ。ほっと一安心だ。
夕食も本日初めての食事だが味気ない。豚ロース生姜油かけパブリカ付き、カブ・厚揚げの炒め煮、アスパラ辛子和え、ご飯200g、645kcでした。(写真:A22)
水曜日に退院出来れば、今週はまだまだやることがあるので助かる。まずは体力の回復に努めよう。見逃してしまった映画も見なければならないし、六義園にも行かなくてはならない。

五日目:11月17日(火曜日)
早朝に体重測定。何と入院時から4.7kg体重減少していた。驚きだ。
カテーテルの専門医が来て、具体的な打ち合わせは今日の夕方に行うこととなった。早く手術をしてしまいたい位だ。
朝の聖路加国際病院前、紅葉が色濃くなりつつある。(写真:B1)
朝食だ。1/2バナナ、鰆西京焼50g、目玉焼きにブロッコリー付き、減塩醤油5cc、白菜のユカリ和え、ご飯200g。577kcal(写真:B2)
10時20分から10分ほどリハビリで院内を歩く。現在の問題は低血圧。最高が90位で、一方で低血糖も心配だ。歩行訓練の後でも血圧は100だ。
漸くシャワータイムがやって来た。入院後初めてのシャワーだ。十分に熱湯を浴びて身体を(院前日に行う。それでも少し動くと動悸がする。
昼食はパン食だ。サンドイッチ・ハム2個、ポテト1個、プレーンヨーグルト120g、フルーツ、海藻サラダ(玉ねぎ)、アスパラコーンソテー。669kcal。(写真:B3)
主治医より明日の退院が正式に告げられた。ほっと一息だ。意外に短い入院で助かった。
その後、今後の処置について別の医師からいくつかの選択肢を示された。結論からいうとカテーテルによる手術を来年年明け早々に受けることで同意した。足の付け根部分と首からの2か所からカテーテルを挿入して心臓の一部に火傷を負わせ、不自然な電気の発生を防ぎ不整脈を絶つということだ。成功率は85%というから、まあ問題ないだろう。そんなこんなであっという間に夕食の時間になる。まあ精進料理にも飽き飽きだ。
夕食は、めがじき鍋照風・ししとう2本付き、胡瓜胡麻和え、野菜炒め(しめじ)、ご飯200g、555kcal。
本を読みながら人生を反省している私でした。これまでの悪行の結果とは言え、無理に無理を重ね、身体を大切にしなかったことが悔やまれるのでした。

六日目:11月18日(水)
体重測定。何と入院時より5.6kg減少している。水分が身体から出きったという感じか?たった実質5日間での減少だから凄い。ライザップより凄いね。但し、血圧は相変わらず上が100となっている。
主治医との話し合いで今後の方針を確認した。後は薬剤師からの説明を受けた上で退院ということになる。
病院最後の食事となる朝食だ。これも寂しい質と量だ。プレーンヨーグルト120g、味付け海苔パック、厚揚げのあんかけ、小松菜シラス和え、ご飯200g、565kcalでした。(写真:A26)
薬剤師と新しい薬の使用方法を打ち合わせし、いよいよ退院だ。医師の方々、看護師の方々、関係者の方々には大変お世話になりました。愛犬もものために家族にも迷惑を掛けました。大いに反省しています。来週及び2週間後の通院で途中経過を見ながらではあるが、徐々に社会復帰し元気になれるよう頑張ります。