「日本橋」
日本橋室町の映画館に行くのに「日本橋」を渡った。ここが江戸時代からの日本の中心点だった場所だ。今は風情なく高速道路が上を通っており、何とも致し難いが、江戸の昔は上方へ上る旅人は「七つ立ち」、即ち午前4時頃、日の出前にここを出立した。次の橋が「京橋」だ。日本橋から京都に向う最初の橋を「京橋」と呼ぶ。大坂も同様で今は電器屋街になっている「日本橋」(大坂では「にっぽんばし」というが)から京都に向って最初の橋が今もある「京橋」だ。(写真:今の日本橋)
「江戸時代の橋について」
橋には「公儀橋」、「組合橋」、「町橋」、「一手橋」がある。それぞれお金を出す人によって仕分けされていた。「公儀橋」は幕府が費用を負担して造る。「組合橋」は何人かが組み合って架ける橋、「町橋」は町内の者が金を出し合って造る。「一手橋」は個人一人が負担する橋だ。大坂の橋は殆どが町人たちが資金を出し合って架けたものだ。だから大坂の町人は公儀に対して強い態度を取ったと言う。武士を馬鹿にしていたのだという。当たり前か?
「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「ぼくらの家路」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年154作目)
ドイツの母子家庭。兄の小学生は施設に預けられたが、夏休みになっても母親が迎えに来ない。仕方なく一人で自宅へと向う。だが自宅は鍵が掛かり入れない。また弟は母の友人宅にほって置かれていた。兄弟は母を捜して3日3晩、街中を彷徨する。母の元恋人などを訪ねるが、男のところだろうといわれるだけ。そして漸く自宅に電気が灯っていた。兄弟が自分たちに無関心で男好きの母に対してとった態度とは?面白かった。
映画「ベル&セバスチャン」(ユナイテッドシネマ豊洲にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年155作目)
1943年ドイツ占領下のフレンチアルプスの小さな村での出来事。野獣と言われる虐待されていて逃げた犬を狩ろうとする村人達。少年セバスチャンは偶然そんな雌犬と仲良くなり「ベル」、美しいという名を付けた。ユダヤ人を山越えさせてスイスに逃がす村人達とドイツ軍、そんな追跡を逃れてセバスチャンとベルがスイスへの逃避行を助けるという物語。
映画「GONIN サーガ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年156作目)
10数年前ヤクザ同士の抗争で死んだ人や巻き込まれて殉職した警官の子供たちが復讐を行う。まず狙うは闇金の金4億円、そして次々と仇を殺す。凄まじい迫力の映画でした。
映画「岸辺の旅」(ユナイテッドシネマ豊洲にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年157作目)
なんとも不思議な映画だった。これは評価が二つに分かれる映画だろう。3年前に死んだ夫が突然戻ってきた。所謂幽霊とも違うが、この世の者ではないことは事実だ。一部の死んだ人間が現世に戻ることが出来るがやがて消え去るという設定だ。妻の愛を確かめに戻ってきた夫。それが岸辺の旅だったのか?よく分からなかった。
映画「アメリカン・ドリーマー」(TCシャンテにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年158作目)
1981年のニューヨーク。若き経営者は暖房用灯油の販売を手掛けていたが、次々と自社のタンクローリーが襲われ灯油が強奪される。彼は今生涯の夢であった灯油保管用の大型タンク群を手に入れようとしていた。一方、検察は脱税他の容疑で彼を逮捕しようとする。銀行が融資を断ってきたことで彼の夢は挫折しそうになるのだが、巻き返しに動く彼とその妻。果たして夢は叶うのか?
日経新聞10月2日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「岸辺の旅」が5つ星、「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」が4つ星、「バクマン」が3つ星、「罪の余白」が3つ星、「無頼漢」が3つ星、「ドローン・オブ・ウォー」が3つ星、「ロバート・アルトマン」が4つ星でした。
「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」「天空の蜂」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」「アンフェア the end」「キングズマン」「テッド2」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「Dearダニー、君へのうた」「カリフォルニア・ダウン」「ポプラの秋」
「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は不老不死温泉(青森)、弘前城(青森)、釜石(岩手)を訪れました。
2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)、9月はアメリカ南部(ヒューストン、ナチェス、メンフィス、ツゥペロ、ニューオーリンズ)でした。
「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)
「2015 本の記憶シリーズ」
「円朝なぞ解きばはし」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年211冊目)
「来国俊」(藤井 邦夫 著)光文社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年212冊目)「御刀番 左京之介」シリーズ第2弾
「魔王復活」(波多野 聖 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年213冊目)「銭の戦争」シリーズ第10弾完結編
「祭りの日」(北原 亜以子 著)新潮文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年214冊目)「慶次郎縁側日記」シリーズ
「百年桜」(藤原 緋沙子 著)新潮文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年215冊目)副題「人情江戸歳時記」
「じゃこ天狗」(井川 香四郎 著)廣済堂文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年216冊目)「もんなか紋三捕物帳」シリーズ第2弾
「もんなか紋三」(井川 香四郎 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年216冊目)「もんなか紋三捕物帳」シリーズ第3弾