「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「天才バイオリニストと消えた旋律」(HTC有楽町にて)私的評価★★★(今年98作品目)
第2次大戦前のロンドン。ポーランドからユダヤ少年がヴァイオリンのために留学してきた。同じ歳の少年の家に住み一緒に音楽を学ぶ。ユダヤ少年は天才的なヴァイオリニストに成長したが、ナチスの侵攻により家族の安否は不明。戦後初めてのコンサートを1951年に開くが、直前に突然行方不明に。それから35年後、探し出したのはニューヨークだった。果たして天才ヴァイオリニストはどうなっていたのか。現題は「The song of names」その意味は悲しい物語が語られる歌だった。

「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」(TCシャンテにて)私的評価★★★(今年99作品目)
「世界中の万引きたち」日記のロックグループ「ザ・スミス」が解散した。1987年コロラド州デンバーではショックで怒り狂った若者が地元ラジオ局を拳銃を持って占拠し、延々とザ・スミスの曲を放送させた。それを巡る若者たちの姿を描く。

「パーフェクト・ケア」(角川シネマ有楽町にて)私的評価★★★★(今年100作品目)
意外に恐ろしい物語。医師と弁護士が組み、金持ちで独り暮らしのお年寄りが知らないうちに介護が必要だと裁判所に認めさせ、弁護士自身が法的後見人となり、患者を介護施設に入所させ資産を売却してしまうというもの。そこに一人の元気な老女が嵌められた。しかし彼女の過去は不明。やがて彼女の弁護士と名乗る男性が現れ、解放しろと迫る。そこからの争いが凄い。結末が全く読めない逆転に次ぐ逆転劇でした。

「ラストタイム・イン・ソーホー」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年101作品目)
服装デザイナー学院に入学したエリーは田舎からロンドンにやってきた。最初は寮に入ったのだが、馴染まず一人で屋根裏部屋を借りる。しかし、夜な夜な眠ると1960年代のソーホーで歌手を目指すサンディが現れる。そこで体験するサンディの恐怖。遂にサンディは紐の男性に殺されるのを目撃する。エリーはノイローゼ気味になりながらも警察に駆け込む。だが彼女の話しは信じてもらえなかった。そんな時彼女は真実を知ることになるのだが、それは彼女が殺されるということだった。怖いお話しでした。

12月10日付日経新聞の「シネマ万華鏡」の映画評価は、「GUNDA・グンダ」が5つ星、「ローラとふたりの兄」が4つ星、「ジャネリ」が5つ星、「ジャンヌ」が5つ星、「軍艦少年」が2つ星、「東洋の魔女」が2つ星でした。

「私の2021年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!! 
★★★★★=「ある人質」「ノマドランド」「ドライブ・マイ・カー」
★★★★=「聖なる犯罪者」「羊飼いと風船」「天国にちがいない」「秘密への招待状」「愛と闇の物語」「ステージ・マザー」「ミナリ」「旅立つ息子へ」「サンドラの小さな家」「ファーザー」「ベル・エポックをもう一度」「ブラック・バード」「RUN」」「一秒先の彼女」「プロミッシング・ヤング・ウーマン」「イン・ザ・ハイツ」「キネマの神様」「モロッコ 彼女たちの朝」「虎狼の血 レベル2」「サマー・オブ・85」「くじらびと」「アナザーラウンド」「アイダよ、何処に?」「クーリエ」「コレクティブ」「DUNE 砂漠の惑星」「最後の決闘裁判」「アワー・フレンド」「モーリタニアン」「アンテベラム」「パーフェクト・ケア」

「2020 観劇シリーズ」 2020年の歌舞伎観劇は6度でした。
1月の初春海老蔵歌舞伎(新橋演舞場)を観劇。
2月大歌舞伎(歌舞伎座)二幕を観劇「於染久松色読販・土手のお六、鬼門の喜兵衛」「神田祭」
3月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部二幕を観劇「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」「雪暮夜入谷畦道 直侍」
4月大歌舞伎(歌舞伎座)入院中のためチケットを友人ご夫婦に譲渡
5月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「仮名手本忠臣蔵六段目他」
6月大歌舞伎(歌舞伎座)第1部を観劇「御摂勧進帳」「夕顔棚」
7月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「身替座禅」「御存 鈴ヶ森」
8月花形歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「真景累ヶ淵 豊志賀の死」「仇ゆめ」
9月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇(近江源氏先陣館・盛綱陣屋)
10月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部観劇(天満宮采種御供・時平【読みはしへい】の七笑)「太刀盗人」
吉例顔見世歌舞伎(歌舞伎座)第2部観劇「十世片岡三津五郎七回忌追善狂言 寿曽我対面」「連獅子」
12月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部観劇予定。

「2021年大相撲観戦シリーズ」2020年の大相撲観戦は2場所でした。
1月場所の11日目を観戦。
3月場所は12日目を観戦。
5月場所は11日目を観戦。
7月場所は名古屋のため観戦は中止。
9月場所は11日目を観戦。

「2021年旅暦」
1月に米沢と新潟に。
7月は釧路に避暑に。

「2021 本の記憶シリーズ」  2020年の読書数は、364冊でした。
「ブラック・ストリーム 上」(ジェフリー・ディヴァー 著)文春文庫 私的批評眼★★★★★(今年260冊目)「リンカーン・ライム」シリーズ第13弾