「八月納涼歌舞伎・観劇記」

「J  REPORT 2022 8月第4週号」 
「リタイアメント・ノート 13年2ヶ月目」
「VOL.1278 SINCE AUG.12th、1983」
「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が大切らしいです。

「八月納涼歌舞伎・観劇記」
お盆の最中、例月通り歌舞伎座を訪れた。今回も第2部の観劇だ。題目は
「安政奇聞佃夜嵐」~佃島寄場島抜けより甲州金鉱洞窟まで~原作 古河新水、脚色 厳谷槙一 (写真:K3)
実は明治10年に実際に島の監獄から海を泳いで逃げた二人組がいたのが下敷きに なっているという。それを江戸時代の安政年間に移した原作だ。大正4年に初演。その後アメリカ映画「ネバタ・スミス」を観た巌谷氏が武田の埋蔵金の話しを追加した人情物。
安政5年佃島の人足寄場に収監されていた二人の元御家人・青木貞次郎(松本幸四郎)と神谷玄蔵(中村勘九郎)。青木は武田の埋蔵金を巡り探索に出た両親が無残にも殺され、その仇を討とうとしていた。そこに過去の犯罪がばれ無期懲役になるとの話しが舞い込み、やむなく脱獄することにし、大潮の引き潮に乗って神谷と共に隅田川河口を深川へと泳ぎ渡る。何とか深川に到達したが、路銀がないので強盗殺人を犯す。やがて甲州に着いた青木は笛吹川の渡しで別れた妻と娘、それに義父に出会う。そこで起きる凄惨な出来事。しかも親の仇が何とあの神谷だったことが判明したのだった。
見どころは海を泳ぐ二人か、終盤の立ち回りか?

八月から歌舞伎座も花道の両側の一列と二列のみ空席とし、他は全て客を入れる通常の形に戻った。(写真:K1)

「澤瀉(おもだか)十種の内~浮世風呂~作 木村富子」
風呂屋の三助をしている「政吉(市川猿之助)」に恋した「なめくじ」が人間の女(市川團子)に化けて関係を迫るというもの、政吉には女には見えず、「なめくじ」にしか見えないのだが、という舞踏劇。最後は塩をまかれてナメクジは消えてしまうのでした。(写真:K2)

歌舞伎座の入りは8分どころか?お盆ですから意外に少ない観客でした。