「三月大歌舞伎観劇記」

「三月大歌舞伎観劇記」(写真:K1)
「菅原伝授手習鑑 寺子屋」(写真:K5)
菅原道真が大宰府に流されたあと、残された一子・菅原秀才を匿っていた武部源蔵(愛之助)は、その事実を敵方に知られ、秀才の首を出すように命ぜられる。苦悩の末、寺子屋で秀才と一緒に学ぶ実の息子・松王丸(菊之助)の首を身替りに差し出すという人情物。
何回も観たものだ。

「傾城道成寺」(写真:K4)
「四世中村雀右衛門13回忌追善狂言」(写真:K2)
安珍清姫の物語の後編に当たる。白河の僧安珍に恋した清姫は紀州道成寺で釣り鐘ごと安珍を焼き殺す。再び清姫は傾城の遊女・清川(五代雀右衛門)として現れる。そこには平維盛(尾上松緑)が安珍に姿を変えていた。

「元禄忠臣蔵 御浜御殿豊綱卿」(写真:K3)
松の廊下の事件で廃藩となった赤穂浪士たちの一人富森助右衛門(幸四郎)が五代将軍家綱の甥綱豊(仁左衛門)と浜御殿での面会を描く。後に六代将軍家宣になる綱豊が、御家再興を将軍に進言しようというが、偶然現れた吉良上野介を討とうとする富森とそれを戒める綱豊との言葉のやり取りが見せ場。

毎月ながら歌舞伎の伝統を味合うのは楽しい。