「肉の庄次郎の馬刺し」

「手前勝手世界食物語、第564話」
「肉の庄次郎の馬刺し」
JR東日本の車内誌に乗っていた会津若松の馬肉の店からネットで取り寄せた馬刺しをご紹介しよう。(写真:馬刺し1)
曰く、戊辰戦争当時、各方面から運ばれてくる傷病者に農耕馬を薬として食べさせたのが始まりだという。肉を食べさせると、体力の回復が早いとされていたそうで、地元で馬肉を販売する老舗がこの店だ。
昭和30年代プロレスで力道山が国民的ヒーローだった時代、会津若松での興行終了後、力道山が大勢の弟子たちを引き連れ、当時まだ砂利道だった私の店に裸足で歩いてきたそうです。店に入るなり「馬肉を生でくれ」と言って、その場で切った肉を持参のタレにつけて食べ始めました。当時は馬肉を生で食べる習慣がありませんでしたが、それをきっかけに会津全体に広がって当店が会津馬刺しの発祥の店になりました。その時のタレにヒントを得、作ったのが当店自慢の辛し味噌ダレです、とのこと。
「ロース」「モモ」「ヒレ」の3種の馬刺しだ。(写真:馬刺し3)
では食べてみよう。(写真:馬刺し2)
美味い。納得の味だ。
以上、勢古口が仙台よりお送りしました。