「鮟鱇鍋の旅」

「J  REPORT 2023 12月第4週号」
「リタイアメント・ノート 14年6ヶ月目」
「VOL.1346 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口

「旅暦132話」「鮟鱇鍋の旅」

常磐線特急に乗るのは20年以上前になるのだろうか、ゴルフで出掛けた時以来ということになるのだろうか?列車は満席で驚いたことに席の上のボタンが青ならば乗客者が座っていることを示し、オレンジならば次の駅から乗客が乗ること、赤ならば空席ということを示しているというのだ。(写真:B1)
進化しているのにまたまた驚かされた。そして満席というのにびっくりしたのでした。
茨城県と言えば何と言っても筑波山。(写真:B2)
平野の部分に突起物があるのが筑波山だ。
そして着いたのが茨城と福島の県境にある「勿来の関」(写真:B3)
平安時代、源義家が北の部族を打ち破るために訪れ、その後関所が設けられたのが「勿来」だ。「ここより来るな」という意味があるという。ローマも北方民族の侵入に悩まされていたが、大和朝廷も民度の低いと蔑視していた北方民族に同様悩まされていた。義家像(写真:B4)
関の入り口(写真:B5)
石畳(写真:B6)
次に訪れたのは「大津港」に隣接する「高砂や」という店。ここで目的の「あんこう鍋」の一回目の食事をすることとなった。(写真:B7)
鮟鱇と言う魚は深海魚で雌を食べるという。大きな魚で骨以外全てを食べ尽くすことが出来るという。特に肝が美味しい。鍋の出汁には肝を溶かしているという。
締めは勿論「雑炊」だ(写真:B8)
今年は海水温が高く、中々あんこうが取れず漸く11月になって食べられるようになったという。4名で2名分の鍋を食べました。
近くにあるのが「岡倉天心」画家の自宅と彼が設計したという「六角堂」がある。東日本大震災で六角堂は破壊されたが再建されて今に至る。中は茶室になっている。(写真:B9)
小高い丘の上にある天心邸は実に見晴らしの良いところだった。(写真:B10)
(写真:B11)
岡倉天心というのは茨城県出身の画家で明治時代の大家だというが私は知らなかった。地元には県立の美術館もあった。
日立市に移動し市役所を訪れた。この市役所大震災で被災したので大量の国費を使って丘の上に移転したのだが、設計ミスで大雨が地下室に浸水して電源喪失というみっともない事態を起こしたというものだ。設計は地元出身の設計事務所社長の会社が受注したらしいが、どうも出来レースだったようだと地元では噂されているという。批判された市長はその後一切会見を開いていないというから益々怪しい。最上階から海側を観る。(写真:B12)
反対側山側には川が合流していて、この川が氾濫して市役所に浸水してきたといい、今は土嚢が積まれていた。(写真:B13)
お粗末な設計だ。原発事故が電源が地下にあった事から問題になったのに未だにこのような設計がまかり通ることが不思議だ。
JR日立駅は海側に「天空の回廊」が設けられている。(写真:B14)
天空テラスにて(写真:B15)
最後は水戸駅近くの店「環翠(かんすい)」という小さな店に行く。100年以上の伝統ある店だそうだ。
ここでもまたまた「あんこう鍋」のコースを食べる。突き出し(写真:B16)
刺身(写真:B17)友酢(写真:B18)
友酢とは鮟肝を溶かした出汁を使って、鮟鱇のあらゆる部位を茹でて食べるというもの。
骨以外が全て出された。
あんこうの唐揚げ(写真:B19)
鮟肝(写真:B20)
いよいよ鍋の具材だ。(写真:B21)
(写真:B22)
(写真:B23)
満腹でした。