「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「聖地には蜘蛛が巣を張る」(TCシャンテにて)私的評価★★★(今年35作目)
2000年から2001年にイランで起きた事件。イスラムの聖地の街で次々と娼婦が殺された連続殺人事件だ。その謎を解くべくテヘランから一人の女性記者が訪れ、地元紙の記者と共に取材に動く。犯人はオートバイで女性を誘い出し、どこかで殺して死体の捨て場を地元紙に電話してくるという。彼女自らが囮となって犯人を追う。そして辛うじて殺されそうになるが、何とか逃げ出し、犯人は捕まり裁判が始まるが、地元民は犯人を街の悪を掃除してくれたと英雄視する。果たしてその結論は?

「午前4時にパリの朝は明ける」(シネスイッチ銀座にて)私的評価★★★(今年36作目)
1981年、84年そして88年の数日間、パリに住む家族を描く。その家族は離婚した女性と娘と息子だった。84年当時には息子は16歳、多感な時だった。そこへ母親が路上生活者の若い女性を家に連れて来る。そこで起きる出来事。更に88年にはその女性が再び現れ薬物中毒となっていた。そんな家族の絆が素晴らしい。

「せかいのおきく」(TCシャンテにて)私的評価★★★(今年37作目)
江戸時代後期、江戸の街の汚物処理は「おわいや」が担っていた。家々から出た汚物を集めて船で郊外の農家に売るのだ。そんなおわいやの一人と元武家の娘との淡い恋を描く。

4月28日付け読売新聞夕刊の「All that Cinema」では「EO イーオー」「銀河鉄道の父」「子どもの瞳をみつめて」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「アダマン号に乗って」「帰れない山」「セールス・ガールの考現学」が紹介されていました。
また、4月28日付け日経新聞夕刊アートレビューには、「EO」「それでも私は生きていく」「せかいのおきく」「私、オルガ・へブナロヴァ―」「ウィ、シェフ」「ハマのドン」「ジュリア」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「不思議の国の数学者」「放課後アンダーライフ」「銀河鉄道の父」が紹介されていました。

「2023年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」

★★★★=「The First Slam Dunk」「モリコーネ 映画が恋した音楽家」「母の聖戦」「エンドロールのつづき」「バビロン」「逆転のトライアングル」「シャイロックの子供たち」「オットーという男」「ロストケア」「ザ・ホエール」

「私の2022年に観た映画は105本、星5つは
★★★★★=「ゴヤの名画と優しい泥棒」「ベルファスト」「大河への道」「PLAN75」「峠 最後のサムライ」「エリザベス 女王陛下の微笑み」「ベイビー・ブローカー」「エルヴィス」「アキラとあきら」「アバター3Dリマスター」「RRR」「ザ・メニュー」

「2022 観劇シリーズ」 2022年の歌舞伎観劇は12度でした。
歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎第二部「壽恵方曽我」と「人間万事金世中」を観劇。
2月大歌舞伎第ニ部「女車引」と「船弁慶」を観劇。
3月大歌舞伎観劇第二部「仮名手本忠臣蔵・十段目」と「身替座禅」を観劇。
鳳凰祭4月大歌舞伎昼の部「新・陰陽師 滝夜叉姫」を観劇。
5月大歌舞伎昼の部を観劇予定。

「2023年旅暦」
1月に釧路7日間の旅に行き、2月には道東オホーツク3日間の旅をしました。
5月での家族全員でのハワイ行きは妻の入院もあり、今回は見送りました。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、283冊でした.
「辻斬り顛末」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今年52作目)「北の御番所 反骨日記」シリーズ第7弾

「悪貨」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年53作目)「武商繚乱記」シリーズ第2弾

「星に祈る」(あさの あつこ 著)PHP文芸文庫 私的批評眼★★★(今年54作目)「おいち」シリーズ第5弾

「飴どろぼう」(神楽坂 淳 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年55作目)「うちの旦那が甘ちゃんで」シリーズ第13弾