「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「母の聖戦」(HTC有楽町にて)私的評価★★★★(今年7作目)
メキシコで娘が犯罪組織に誘拐され身代金を要求された母親。支払うものの娘は解放されない。警察も助けてはくれない。母親自ら犯罪者たちを炙りだそうとして危険を冒す。張り込みの末、徐々に組織のメンバーが判明する。そこで軍を頼る。組織を襲うが娘はいない。だがアジトの裏側に大量の隠れ墓地があった。

「ノースマン 導かれし復讐者」(TCシャンテにて)私的評価★★★(今年8作目)
北欧に数多くあるおとぎ話なのだろう。王子の目の前で父の王が殺された。殺したのは王の弟だった。母も攫われたため、逃げた王子はやがて捉えられ奴隷となるが、逃げだし北行の船に乗り、祖先の土地に戻る。そこで復讐を果たすというもの。剣を鞘から引き抜けた王子は将来を確信するのだが。

「エンドロールのつづき」(UTC有楽町にて)私的評価★★★★(今年9作目)
2010年のインドの田舎の町。映画好きの少年「サマイ」は学校へ行くより映画館に潜り込むことに命を懸けている。彼の名前が現地語で「時間」。両親は貧乏で何もないが時間だけはあったからと名付けたという。そして映画館の映写技師と仲良くなり、映写室に入り映画を観るようになる。彼の夢は映画を造ること。フィルム式の古い映画館からフィルムを盗み出し、子供たちで何とか映画を壁に映写することが出来るようになる。しかしその古い映画館は廃止され、最新式のデジタル技術式の映画館に模様変えに。その間の流れが実に面白い。子供たちの動きが素晴らしい。現題は「LAST FILM SHOW」。ラストの場面が泣ける。私には好きな映画だった。

1月20日付け読売新聞夕刊の「All that Cinema」では「エンドロールのつづき」、「母の聖戦」、「ノースマン 導かれし復讐者」、「シャドウプレイ」、「BAD CITY」、「ヒトラーのための虐殺会議」が紹介されていました。

また20日付け日経新聞夕刊の「アートレヴュー」の評価はヒトラーのための虐殺会議」が4つ星、「母の聖戦」が4つ星、「ノースマン 導かされし復讐者」が4つ星、「シャドウプレイ(完全版)」が3つ星、「新生ロシア」が3つ星、「エンドロールのつづき」が3つ星、「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」が3つ星でした。

「2023年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」

★★★★=「The First Slam Dunk」「モリコーネ 映画が恋した音楽家」「母の聖戦」「エンドロールのつづき」

「私の2022年に観た映画は105本、星5つは
★★★★★=「ゴヤの名画と優しい泥棒」「ベルファスト」「大河への道」「PLAN75」「峠 最後のサムライ」「エリザベス 女王陛下の微笑み」「ベイビー・ブローカー」「エルヴィス」「アキラとあきら」「アバター3Dリマスター」「RRR」「ザ・メニュー」

「2022 観劇シリーズ」 2022年の歌舞伎観劇は12度でした。
歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎第二部「壽恵方曽我」と「人間万事金世中」を観劇。
2月大歌舞伎第2部を観劇予定。

「2023年旅暦」
1月に釧路7日間の旅、2月にオホーツク3日間の旅を予定しています。
また海外にはハワイに5月家族と行く予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、283冊でした.
「決断の時」(小杉 健治 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年11作目)「向島・箱屋の新吉」シリーズ第3弾完結編

「女殺し坂」(坂岡 真 著)中公文庫 私的批評眼★★★★★(今年3作目)「うぽっぽ土井宇伸十綴り」シリーズ第3弾

「大久保家の人びと 直参旗本の娘の結婚」(井川 香四郎 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年4作目)

「隠し船の館」(鈴木 英治 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年5作目)「口入屋用心棒」シリーズ第49弾